日本と中国の国境を越える2つの新作アニメが、2020年2月に劇場で同時上映する。イオンエンターテイメントは『ククリレイジュ -三星堆伝奇-』と『ジュエルペット あたっくとらべる!』の2作品を配給、2020年2月に劇場公開すると発表した。
『ククリレイジュ -三星堆伝奇-』は、中国の江西凱天動漫有限公司が中国向けの製作したキッズ向けのオリジナル作品。アニメーション制作は日本のゼロジーが担当している。
三星堆は紀元前2世紀頃に中国の四川省に栄えた謎の古代文明として世界的に有名だ。作品はここからインスピレーションを受けたファンタジー作品となる。イオンエンターテイメントはこれを日本に広く紹介する。
そして『ジュエルペット あたっくとらべる!』は、サンリオとセガトイズが共同開発したキャラクターで女児に人気が高い。2009年からたびたびシリーズがアニメ化されてきた。今年がテレビアニメ化か10周年となったのを記念した新作となる。
今回は主人公のルビーたちが中国の四川省に修学旅行に行くストーリーとなる。『ククリレイジュ -三星堆伝奇-』の舞台が四川省であることにマッチさせたテーマとなっている。2つの作品を連動させることで、注目と人気をあげようとする狙いも窺える。
近年中国企業では日本アニメのライセンスを購入するだけでなく、自ら製作出資して日本でアニメを制作するケースが現れている。そうした作品は日本向けでなく、中国国内に向けたものも多い。
今回はそれを日本企業が映画配給権を獲得し、日本で配給する。さらにここに人気日本アニメの新作が一緒になる凝った仕掛けだ。さまざまなかたちで日本と中国の国境を越える試みの行方が、関心を集めそうだ。
『ククリレイジュ -三星堆伝奇-』
原作・総監督: 黄军
[日本語版制作スタッフ]
監督: さとうふみかず
キャラクターデザイン: 本間晃
アニメーション制作: ゼロジー
日本語版制作: セイバープロジェクト
製作会社: 江西凱天動漫有限公司
『ジュエルペット あたっくとらべる!』
原作: サンリオ・セガトイズ
監督: ねぎしひろし
脚本: 加藤還一
絵コンテ: さとう ふみかず(ティーゼロファクトリー)
演出: 中野敬太
キャラクターデザイン・総作画監督: 原由美子
ジュエルペットアニメデザイン: 宮川知子
メカデザイン: いしはらいくろう
3DCGディレクター: 佐藤淳也
3DCG制作: アニミックス
音楽: 西村真吾
音響監督: 阿部秀平
音響効果: 野崎博樹
録音スタジオ: studio tronc
音響制作: セイバーリンクス
プロデューサー: 根岸 弘、可知 秀幸、山岡 宏哉(葦プロダクション)
アニメーション制作: 葦プロダクション
製作: セイバープロジェクト