大友克洋全集、22年1月から刊行開始 第1弾「童夢」「AKIRA ストーリーボード」

「OTOMO THE COMPLETE WORKS」

 講談社はマンガ家・映画監督の大友克洋のすべての作品を収録する全集「OTOMO THE COMPLETE WORKS」を発刊する。全集の第1期第1回配本が、2022年1月21日に刊行をスタートする。
 全集企画は2019年夏にロサンゼルスで開催されたAnimeExpoの中のイベントで明らかにされていた。発表から2年半、満を持しての刊行となる。

 大友克洋は1973年に「漫画アクション」連載の『銃声』でマンガ家デビュー。『童夢』や『AKIRA』などの代表作がある。漫画家・イラストレーターとして知られているだけでなく、アニメや実写の映画監督、 原作提供、シナリオライターなど多彩な分野で活躍する。特にアニメには早くから関係しており、『幻魔大戦』(1983年)でキャラクターデザインを担当し、1988年には『AKIRA』の映画化で監督も務めた。
 今回の全集はマンガだけでなくアニメ作品や映像も含めた幅広い仕事を網羅するのが特徴だ。マンガを中心に作品が様々なジャンルに広がる中での新しいかたちの全集と言っていいだろう。

 また「OTOMO THE COMPLETE WORKS」企画にあたっては、大友克洋が自ら可能な限り時代順に全作品をまとめた。作家としての変化を追えることを意図したものだ。
 同時に長年、知られてきた作品の一方で、過去の単行本では絶版状態なものもあった。今回はこれらをリバイバルさせる点でも貴重な機会だ。さらに実現しなかった作品、未完のものも出すとしており、大友ファンならずカルチャー分野に興味がある人には必見となる。

 現在は2022年の全6回の第1期ラインナップの刊行予定が発表されている。第1回は全体の第8巻にあたる『童夢』と第21巻の『Animation AKIRA Storyboards 1』。大友の出世作である『童夢』と『AKIRA』をスタートに持ってきた。
 刊行は2ヵ月ごとで、第1期のマンガはこの他『BOOGIE WOOGIE WALTZ』、『ハイウェイスター』、『さよならにっぽん』、『Fire-Ball』、『銃声』。
 『AKIRA』はマンガからでなく、まず映像になる。絵コンテ集のほか第4回配本にはディスク付書籍として『Animation AKIRA』が予定されている。さらに『Scripts 1』(シナリオ集 第1巻)、『The Live Action 蟲師』(映像Disc付き書籍)など、第1期から大友の創作世界の広大さを感じさせるものになる。第2期以降は、随時発表予定としている。

「OTOMO THE COMPLETE WORKS」 https://otomo-complete.com

【第1期ラインナップ(全6回刊行予定)】
第1回配本(2022年1月21日)
第8巻『童夢』(漫画)
第21巻『Animation AKIRA Storyboards 1』(アニメ映画『AKIRA』絵コンテ集 第1巻)

第2回配本(2022年3月予定)
第2巻『BOOGIE WOOGIE WALTZ』(漫画)
第22巻『Animation AKIRA Storyboards 2』(アニメ映画『AKIRA』絵コンテ集 第2巻)

第3回配本(2022年5月予定)
第3巻『ハイウェイスター』(漫画)
第25巻『Scripts 1』(シナリオ集 第1巻)

第4回配本(2022年7月予定)
第20巻『Animation AKIRA』(映像Disc付き書籍)
第4巻『さよならにっぽん』(漫画)

第5回配本(2022年9月予定)
第5巻『Fire-Ball』(漫画)
第35巻『The Live Action 蟲師』(映像Disc付き書籍)

第6回配本(2022年11月予定)
第1巻『銃声』(漫画)

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