講談社、海外向けアプリ「K MANGA」をカナダ、豪、ニュージーランドなどに拡大

K MANGA

 講談社が米国向けに展開していた自社運営のマンガアプリ「K MANGA」が、2024年10月22日より提供地域を広げた。新たに加わったのはカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールで、環太平洋の英語を主要言語とする4か国だ。アプリはiOS とAndroidのふたつで提供、オンラインでの利用も可能となっている。
 「K MANGA」は、2023年5月に米国向けにサービスを開始した。現在、日本国内で連載中の約100作品を英語版で国内外同時リリースするほか、全体で約500作品を提供している。米国以外への展開は初になるが、今後もさらに多くの地域への拡大も目指す。

 講談社は国内大手の出版社で、『進撃の巨人』、『ブルーロック』、『FAIRY TAIL』、『東京卍リベンジャーズ』など、海外でも人気の高いマンガを多く抱える。
 近年、日本マンガが海外で急激な人気の高まりを見せ、講談社でもマンガの海外売上が大きく伸びている。こうしたなかでより早く、より多くの作品を地域の言語で読みたいとのニーズが高まっており、これに応えるのが「K MANGA」だ。需要に応えることで、収益の拡大も目指す。
 また「K MANGA」は海外子会社やエージェントを挟まず、日本国内から作品を直接届けていることで編集部からのダイレクト感を重視している。
 国内出版社が海外向けに直接配信するマンガアプリでは集英社の「Manga+」が先行するが、こちらは最新作を無料で提供するほか、アーカイブについては定額課金としている。これに対して「K MANGA」では、一部無料配信を導入するが、追加利用はポイント制度の都度課金を導入する異なるビジネスモデルとしている。 

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