新藤兼人賞 プロデューサー賞に「君の名は。」の川口典孝氏

映画ビジネスのニュース

日本映画製作者協会のプロデューサーが選出する新藤兼人賞が、11月14日に発表された。金賞には『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督が、銀賞には『ケンとカズ』の小路紘史監督が選ばれた。またプロデューサー賞には、アニメ映画『君の名は。』のプロデューサーの川口典孝氏が選出された。
日本映画製作者協会は、国内の独立映画プロダクション50社により組織される映画製作者団体である。1996年に新人監督の発掘と評価を目指して、最優秀新人監督賞を設立した。2000年以降は、日本の独立系映画の先駆者であった新藤兼人監督の名前を冠している。協会のプロデューサーたちがいま一番一緒に仕事をしたい監督との視点から選ぶユニークな賞になっている。

一方、プロデューサー賞は、2005年にSARVH賞としてスタートした。2015年からは新藤兼人賞 プロデューサー賞となっている。劇場映画の完成に大きな貢献をしたプロデューサー、作品をプロデュースした企画者を対象としている。日本映画製作者協会のプロデューサーの推薦を経て、審査員会が選定する。いわばプロデューサーが選ぶプロデューサー賞になる。
これまで李鳳宇氏、若松孝二氏、亀山千広氏らが受賞してきたが、アニメ映画のプロデューサーの受賞は初になる。新藤兼人賞も実写映画が対象のため、賞全体でもアニメ映画の関係者は初だ。異例の受賞は、作品とそのプロデュースに対する評価の高さを感じさせる。

川口典孝氏は、『君の名は。』のアニメーション制作をした株式会社コミックス・ウェーブ・フィルムの代表取締役。2007年に株式会社コミックス・ウェーブから映画事業をMBOのかたちで独立させた。以来、コミックス・ウェーブ・フィルムは、数々の傑作アニメーションを世に送り出している。
新海誠監督の作品はその中心となってきた。川口氏は『秒速5センチメートル』、『星を追う子ども』、『言の葉の庭』など数々の新海作品をプロデュースしてきた。

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