映画制作も脱炭素化、東宝がゼロエミッションの取り組み発表

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 東宝はJERAと映画制作のゼロエミッション化に向けた覚書の締結を提携した。東宝とJERAは、エンタテインメント分野における脱炭素化と、映画制作の CO2 削減に共同して取り組むための覚書を締結したと発表した。
 JERAは東京電力と中部電力が2015年 4月に設立したクリーンエネルギーを中心とした発電会社だ。国内の再生可能エネルギーの拡大を進めている。両社は協力して映画制作のゼロエミッション化に取り組む。
 東宝は国内最大手の映画会社で、映画製作や配給、興行、演劇事業などを手がけている。特に近年はアニメ分野への進出に積極的でアニメ製作作品も数多い。映画制作のゼロエミッション化にはアニメも含まれると考えてよさそうだ。

 両社によるゼロエミッションの取り組みでは、まず東宝がゼロエミッション達成に向けたロードマップを策定が第一段階。その後はロードマップに基づいて、ゼロエミッションエネルギーを取り入れていく。さらにエンタテインメント産業における取り組みを発信していく。成果を産業全体に広げる狙いがありそうだ。
 東宝は映画制作におけるゼロエミッション化を追求することで、事業領域の拡大やゼロエミッションへの理解の相乗効果が期待できるとしている。
 現段階では具体的にどのようなかたちでCO2 削減を実現するかには触れられていない。エンタテインメント産業で脱炭素化やCO2 削減がどのように出来るのか、東宝のロードマップ策定が注目される。

東宝 https://www.toho.co.jp/
JERA https://www.jera.co.jp/

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