2021年11月12日ブシロードの2022年6月期第1四半期決算(7月~9月)が発表された。この連結売上高が前年同期比16.9%増の104億8400万円と四半期ベースで過去最高となった。
前年同期は赤字となった利益では、黒字に浮上している。営業利益が13億2100万円、経常利益が16億6900万円、当期純利益は11億3600万円だ。
業績好調を受けてブシロードは、通期業績予想も上方修正している。連結売上高は367億円から387億円に、営業利益は13億円から22億円に、経常利益は13億円から31億円に、当期純利益は7億円から22億円に引き上げる。
業績の伸びは、主力事業のトレーディングカードゲーム(TCG)とマーチャンダイジング(MD)部門の好調が理由だ。
TCGは利益率が高いため利益の拡大にもつながっている。「ヴァイスシュヴァルツ」が「ホロライブプロダクション」の人気もあり四半期では過去最高の売上げ、「ヴァンガード」も新シリーズ「カードファイト!! ヴァンガード overDress」が海外で好調となった。売上高は36億2300万円、26%増である。
MDはカプセルなどが好調。「原神」やここでも「ホロライブプロダクション」といった他社作品のOEMが過去最高水準だった。売上高は12億9000万円、60%増。
メディア部門は劇場版「スタァライト」の興行収入からの製作委員会配分があり、こちらも前期の2倍だ。売上高12億9000万円(100%増)。ただしゲーム部門は苦戦した。売上高21億8300万円(10%減)だ。
また前期はコロナ禍対応で苦しんだライブ事業は、引き続き赤字に沈んだ。売上高が24億4900万円、営業損失4000万円である。新日本プロレスやスターダムのあるスポーツ部門が引き続き軟調であった。
音楽部門は回復基調にあり、るBanG Dream!9th☆LIVE「The Beginning」「Mythology」を開催、音楽・映像ソフトも好調となった。また助成金のJ-LODliveの活用も利益を押し上げた。