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Huluがオリジナルアニメ進出 「ダム・キーパーのなかまたち(仮)」をトンコハウスと製作
- 2016/11/8
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映像配信プラットフォームのHuluが、オリジナルアニメーションに乗り出す。Huluを運営するHJホールディングスは11月8日、米国に拠点を持つアニメーションスタジオのトンコハウスと共にオリジナルアニメーション『ダム・キーパーのなかまたち(仮)』を製作する。
堤大介とロバート・コンドウが監督を務めた短編『ダム・キーパー』のピッグとフォックスが主人公になる新作だ。新たにエリック・オーを監督に迎え、2017年夏のリリースを目指す。
トンコンハウスは、2014年にピクサーで数々の業績を残した堤大介とロバート・コンドウのふたりが設立した独立スタジオ。新作のオリジンとなる『ダム・キーパー』は、ふたりが初めて監督したフルCGの短編アニメーションである。可愛いキャラクターと重みのあるストーリー、やわらかな映像が目を惹き、大きな評価を勝ち取った。2015年の米国アカデミー賞短編アニメーション部門のノミネートは、日本でも話題となった。
『ダム・キーパー』は長編映画の構想明かされているが、今回はこれとはまた異なるプロジェクトになる。発表されたピッグとフォックスのキャラクターは、絵本のような印象だ。彼らが日常で発見する友情や学びが、可笑しく切なく描かれる。
監督のエリック・オーは、ピクサー出身のアニメーターである。自身でも数々の短編アニメーションを制作してきたが、『ダム・キーパー』では作画監督を務めた。そして今回は、監督として新たな魅力を作品に加えることになる。堤大介とロバート・コンドウは総監督を務める。
『ダム・キーパーのなかまたち(仮)』で驚かされるのは、Huluがトンコハウスと共にオリジナルアニメーションの製作に参加することである。Huluは質の高い番組を豊富に並べることで月定額課金の有料会員数を伸ばしているが、オリジナル番組もその魅力になっている。
同業外資系のNetflixやAmazon プライムビデオとオリジナル番組と同様に、Huluもオリジナル番組に力をいれていおり、オリジナルドラマ『フジコ』、小栗旬主演の『代償』、さらに大型映画と連動した『デスノート NEW GENERATION』などある。
しかし、これまでオリジナルのアニメーションはなかった。実際に大きな話題になるほど、映像配信プラットフォームによるオリジナルアニメーションは、業界でも多くない。Huluがそうしたなかで『ダム・キーパーのなかまたち(仮)』を発表した。しかも、話題性のあるクリエイターに、幅広い年代が楽しめる作品をピックアップするのがHuluらしい選択だ。作品が登場する2017年夏までは、まだしばらく時間がある。期待して待ちたい。