湯浅監督の劇場新作「犬王」22年初夏公開、ヴェネチア国際映画祭コンペも

犬王

 アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞『夜明け告げるルーのうた』、Netflixオリジナル『DEVILMAN crybaby』などで知られる湯浅政明監督の最新作の情報が明らかになった。室町時代の能楽師・犬王を描く劇場長編アニメ『犬王』である。
 これまで製作発表はされていたが詳細は不明、2021年公開とだけされていた。それが7月27日にトレーラーを公開、公開時期は2022年初夏とあらためて明らかにされた。アニプレックスとアスミック・エースが共同配給する。

 さらに国内公開に先立ち今年9月、イタリアで開催される第78回ヴェネチア国際映画祭のワールドプレミアされることが決定した。新しい潮流にフォーカスしたオリゾンティ・コンペティション部門への公式出品になる。
 数々の実写映画に混じってアニメーション映画がコンペティションに選ばれるのは数少ない。オリゾンティならでは選択だろう。グローバルな実写映画のなかに並ぶことで、湯浅作品がどう見えてくるかも注目したい点である。

『犬王』は古川日出男の小説「平家物語 犬王の巻」を原作にしている。室町時代に実在の能楽師・犬王と琵琶法師・友魚の友情を描くものだ。これまでも多くの湯浅作品を手がけたサイエンスSARUのアニメーション制作で、音楽溢れる作品になるという。
 制作に参加するスタッフも豪華だ。キャラクター原案に『鉄コン筋クリート』『ピンポン』の松本大洋、脚本は『罪の声』『アイアムアヒーロー』の野木亜紀子。さらに今回音楽で『いだてん〜東京オリムピック噺〜』『花束みたいな恋をした』などの大友良英の参加と、主人公二人の声をアヴちゃん(女王蜂)と森山未來が担当することも発表されている。国内公開はもう少し先になるが、またアニメ界、映画界を揺るがすような作品になりそうだ。 

『犬王』
https://inuoh-anime.com/
2022年初夏 全国公開
配給:アニプレックス、アスミック・エース

原作:「平家物語 犬王の巻」(古川日出男)
監督:湯浅政明
脚本:野木亜紀子 
キャラクター原案:松本大洋 
音楽:大友良英

総作画監督:亀田祥倫、中野悟史   
キャラクター設計:伊東伸高    
監督補佐:山代風我
作画監督:榎本柊斗、前場健次、松竹徳幸、向田隆、福島敦子、名倉靖博、針金屋英郎、増田敏彦、伊東伸高
美術監督:中村豪希
色彩設計:小針裕子 
撮影監督:関谷能弘  
編集:廣瀬清志 
音響監督:木村絵理子 
音響効果:中野勝博 
録音:今泉武 
音響制作:東北新社
歴史監修:佐多芳彦  
能楽監修:宮本圭造 
琵琶監修:後藤幸浩

アニメーション制作:サイエンスSARU

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