シッチェス映画祭、「きみと、波にのれたら」が最優秀長編アニメーション賞 日本から2年連続

「きみと、波にのれたら」

 湯浅政明監督の長編映画『きみと、波にのれたら』が、海外で大きな賞に輝いた。2019年10月5日から13日まで開催されたスペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭(Festival Internacional de Cinema Fantàstic de Catalunya)は最終日となった10月13日に各コンペティション部門の受賞作品を発表した。
 このうち長編アニメーション部門で、湯浅政明監督の『きみと、波にのれたら』が最優秀賞に選ばれた。短編アニメーション部門はスイスの作品で、2D CG作品『THE LONELY ORBIT』(Frederic Siegel監督、Benjamin Morard監督)だった。

 『きみと、波にのれたら』は、近年、国際的に注目の高まる湯浅政明監督の4本目の長編アニメ映画。突然の事故で恋人を失った主人公・ひな子が不思議なかたちで恋人と再び出会い、やがてその死を乗り越えて行く。湯浅監督の独特の動きと絵を持った映像で、ファンタジックなラブストーリーを描く。
 海外ではアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に選出、上海国際映画祭 ではアニメーション最優秀作品賞にあたる金爵賞を受賞した。今回はそれに続く栄冠だ。
 
 シッチェスはSF、ファンタジー、ミステリー、アニメーションなどに特化した世界最大規模を誇るファンタステック映画祭で、今年で52年目を迎える名門だ。
 長編アニメーション部門は例年日本作品が強さを発揮している。日本から最優秀賞は、昨年の『未来のミライ』(細田守監督)に続き2年連続となった。これまでにも『君の名は。』(新海誠監督)、『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』(原恵一監督)、『東京ゴッドファーザーズ』(今敏監督)、そして『おおかみこどもの雨と雪』『サマーウォーズ』『時をかける少女』(いずれも細田守監督)がグランプリに輝いている。

 オフィシャル・ファンタスティック・コンペティション(長編)にノミネートされていた『空の青さを知る人よ』(長井龍雪監督)、短編部門にノミネートされていた『とつくにの少女』(久保雄太郎監督、米谷聡美監督)は賞に届かなかった。
 またアニメーション部門(長編)ノミネートの『HUMAN LOST 人間失格』(木崎文智監督)、『バースデー・ワンダーランド』(原恵一監督)、アニメーション部門(短編)の『シシガリ』(押山清高監督)、ニュービジョン部門の『海獣の子供』(渡辺歩監督)も受賞を逃した。

スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭
(Festival Internacional de Cinema Fantàstic de Catalunya)

https://sitgesfilmfestival.com/eng/festival/palmares

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