「ヒロアカ」実写版映画はNetflixで、日本は東宝が劇場公開

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 かねてより企画が明らかにされていた海外実写映画版『僕のヒーローアカデミア』の世界配給が、Netflixになることが決定した。2022年12月13日に、Netflixが発表した。映画のプロデュースは米国のレジェンダリー・エンタテイメント(Legendary Entertainment)、監督は既報どおり佐藤信介となる。また新たに脚本をジョビー・ハロルドが担当することも決まった。ジョビー・ハロルドはSFテレビドラマのヒット作『オビ=ワン・ケノービ』や『アーミー・オブ・ザ・デッド』の脚本も手がけている。
 スケジュールは未公表だがNetflixが世界配給を担当する。ただし日本だけは映画会社の東宝が劇場公開を予定している。日本は大スクリーンで作品を観られる数少ない地域になりそうだ。

 『僕のヒーローアカデミア』は堀越耕平が「週刊少年ジャンプ」に連載する人気マンガ。2016年にアニメ化され、原作と共に世界的な大ヒット作になっている。海外実写化企画は2018年秋頃に浮上、その後21年夏には佐藤信介の監督起用も発表されている。佐藤信介はNetflixオリジナルドラマシリーズ『今際の国のアリス』が大ヒットになっている。新たに配給となったNetflixにとっては、安心できる監督だ。
 レジェンダリー・エンタテイメントは大手の映画企画・制作会社。『パシフィックリム』や『ジュラシックワールド』、『DUNE/デューン 砂の惑星』といったSFアクション大作を得意とする。日本のコンテンツの実写化に積極的で『GODZILLA ゴジラ』や『名探偵ピカチュウ』なども手がけている。現在はやはりNetflix、そしてサンライズと実写版『機動戦士ガンダム』の企画も進める。
 Netflixも日本コンテンツの実写作品に積極的だ。これまでに映画『DEATH NOTE』、テレビシリーズ『カウボーイビバップ』などの話題作を製作してきた。現在は撮影段階にも入った実写版『ONE PIECE』の配信が控えている。実写映画版『僕のヒーローアカデミア』も、そうした大型作品のひとつになりそうだ。

 海外実写化は企画が浮上しても実現しないことも少なくない。しかし『僕のヒーローアカデミア』では企画実現に重要な脚本家が決まったこと、配給会社が決まったことで、大きく前進した。今後は俳優や撮影開始が待たれることになる。

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