エイベックスのアニメ・映像事業第2Q 大幅減収減益も黒字確保

ファイナンス決算

 2020年11月5日に発表されたエイベックスの2021年3月期第2四半期決算は、新型コロナ感染症拡大の影響から厳しい内容となった。期間中に同社が得意としてきたライブ・イベントの多くが開催中止となったことが響いた。
 期間中の連結売上高は4割以上減少し342億7900万円(44%減)、営業損失は大幅拡大で22億2900万円、経常損失は25億5700万円、当期純損失32億8900万円である。新型コロナウイルス感染症による影響や希望退職者の募集など不確定要素も多いことから連結業績予想は未定としている。しかし、通期の赤字も視野に入れることになりそうだ。

 エイベックスの主力事業のひとつであるアニメ・映像事業も厳しい業績となった。第2四半期までの売上高は48億6400万円と26%減少だった。このうちDVD、Blu‐ray、CDなどのパッケージ部門が18億6400万円(20.4%減)、ノンパッケージ部門が32億1500万円(24.1%減)である。期間中の主力作品は、『宝石商リチャード氏の謎鑑定』、『フルーツバスケット』、「KING OF PRISM」シリーズなどだ。
 ノンパッケージ部門の売上減少が大きいのは、新型コロナウイルス感染症拡大でイベントが開催できなかったこと、イベントでの物販が落ち込んだためである。ただしイベント開催は第2四半期(7月~9月)が第1四半期(4月~6月)に較べて大幅に回復して前年並みにまでなったとした。
 利益面では販促宣伝費が活動自粛で大幅減少、人件費、一般経費も減少した。営業利益は2億7400万円から1億400万円と大きく減少したものの(62%減)、黒字を確保した。第3四半期以降に向かって明るい材料だ。第3四半期以降は、『おそ松さん第3期』に期待がかかる。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 庵野秀明展
     2021年10月1日より、東京・六本木の国立新美術館で「庵野秀明展」が開幕した。映画監督・庵野秀明…
  2. 第34回東京国際映画祭
     2021年10月30日から11月8日までの10日間、東京の日比谷・有楽町・銀座地区を会場に第34回…
  3. 篠原宏康氏
    いま日本のアニメ産業が大きく変わり始めている。アニメ視聴の主戦場は深夜帯や配信プラットフォームに移り…
ページ上部へ戻る