クールジャパン機構、米国アニメ配給のセンタイに追加支援4億円

ファイナンス決算

 官民投資ファンドのクールジャパン機構は、2020年9月30日に米国で日本アニメ事業を手がけるSentai Holdings, LLC((センタイ)に最大3600万ドル(約4億円)の融資枠を設定したことを明らかにした。
 クールジャパン機構は、2019年8月にセンタイの株式を32億円で取得しているが、融資枠設定は追加支援となる。融資枠設定でセンタイは財務健全性を改善し、また資金調達を通じてオンライン販売強化やコンテンツ管理プロセスの見直しなどに取り組む。センタイが中長期の成長の取り組めるよう追加支援を決定した。

 センタイは、2008年にジョン・レッドフォード氏らが米国に設立した日本アニメの配給会社。現地版のDVDやBlu‐rayの発売、配信サービスを手がける。ライセンスを保有するタイトルは、約700タイトルになっている。
 北米ではややニッチな作品を得意としている。代表作は『けいおん!』や『ポプテピピック』、『バンドリ!』、『ハイキュー!!』などとなっている。クールジャパン機構は、同社の事業が日本アニメの北米におけるプレゼンス向上と関連グッズの販売拡大に貢献するとして出資をしている。

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