2019年4月2日から、東京・千代田区の秋葉原駅近くの3331 Arts Chiyodaにて、少し変わった企画展覧会が開催される。アニメーションやマンガに関わりが深い作家・アーティストが作品完成前のラフ絵を公開する「ラフ∞絵」展だ。
企画展に参加するアーティストは4人、秋本治氏、天野喜孝氏、大河原邦男氏、高田明美氏。いずれも各分野で大きな仕事を残してきたベテランだ。実は4名は1970年代に、竜の子プロダクションにて共に仕事をしたという共通がある。やはり当時の仕事仲間で、後にぴえろを創業する布川ゆうじ氏が、今回の企画・プロデデュースを務める。
秋本治さんは大ベストセラーのロングランのマンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でお馴染み。70年代にアニメの動画として2年間働いた経験もあるという。
天野喜孝氏は『科学忍者隊ガッチャマン』『ヤッターマン』などでキャラクターデザインを務めるなどアニメと関わりが深い。現在はイラストレーションを中心に多彩な活動を繰り広げる。
大河原邦男氏はメカデザインで高い評価を受けてきた。『科学忍者隊ガッチャマン』でメカデザインデビュー。『機動戦士ガンダム』のモビルスーツは、日本のメカデザインの金字塔である。
華やかなキャラクターで人気を博すのが高田明美氏。『うる星やつら』『魔法の天使クリィミーマミ』『きまぐれオレンジ☆ロード』のアニメの活躍は数え切れない。現在は国際的に幅広い活躍をする。
そんなトップアーティストたちが、本来は人に見せることのないラフ絵を公開するというから驚きだ。またラフ絵と共に完成絵も展示する。マンガを描く際の設計図となるネームをはじめ作品が生み出されるその瞬間に迫ることで、作品の息吹を感じられるようにとの意図だ。
展覧会では4人の作品を中心に約800点もが並べられる。さらに4人がそれぞれ別のアーティスト代表作を描く「チェンジ・アンド・チャレンジ」も見どころになる。
開催期間は4月16日までの2週間。会期中は無休だ。時間も20時までと少し遅めの時間でも鑑賞可能なため、秋葉原方面にでかける際は気軽に訪れられる。
「ラフ∞絵」 http://4rough.com/
2019年4月2日~4月16日 会期中無休
3331 Arts Chiyoda
主催: 「ラフ∞絵」実行委員会