コーエーテクモ、新本社と2000名収容ライブホールを横浜みなとみらいに立地

コーエーテクモ新本社

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林市長とコーエーテクモHD襟川代表取締役会長

ゲームの老舗企業コーエーテクモゲームスが、横浜のみなとみらい地区に本社を移転する。大手企業の本社や研究・開発拠点の立地が進むエリアに建設される複合施設に、新本社、そして2000名収容のライブハウス型の大規模ホールを設ける。2019年に47街区に複合施設を竣工し、同年移転予定だ。
新本社では約1600名が働くことになる。現在の横浜市港北区日吉の本社では分散しているオフィスを一ヶ所に集約することが可能になる。コーエーテクモはこれまでも、みなとみらい地区にあるパシフィコ横浜 国立大ホールで「ネオロマンス・フェスタ」などの大型イベントをたびたび開催してきた。自社ライブホールの建設で、イベント事業のさらなる充実も期待できるだろう。

複合施設が建設される47街区付近では、現在、複数の開発が進んでいる。隣接地域には、日産グローバル本社や富士ゼロックス本社が立地するが、野村総合研究所、資生堂が研究・開発拠点を建設中、さらに京急本社も移転を予定している。ここにコーエーテクモゲームスが加わることで一大ビジネスゾーンが誕生する。
コーエーテクモゲームスの持株会社コーエーテクモホールディングスは、本社移転について、コーエーとテクモの経営統合の10周年事業と位置づける。メディアミックス展開を掲げる同社にとって、国際都市として発展するみなとみらいが理想的としている。新本社とホールは、同社の事業多角化を象徴する存在になりそうだ。

複合施設着工に先立って、コーエーテクモは建設予定地(8670㎡)を10月27日付で三菱地所より購入した。土地の価額は約97億円、約85%の約83億2000万円をコーエーテクモ、残りを同社のオーナーである襟川陽一氏、襟川恵子氏、襟川芽衣氏、襟川亜衣氏の関連企業が取得する。
この土地に三菱地所がオフィス、ライブホールのほかビジネスホテル、商業施設を含んだ3万7000㎡の施設を建設する。完成後、コーエーテクモはさらにオフィス部分とライブホールを取得する予定だ。

みなとみらいで47街区に隣接する区では、2000年代初頭にゲーム大手のセガ(現セガサミー)が屋内型大型エンタテインメント施設、オフィス、ホテル、商業施設の計画を発表したことがある。しかし、その後環境の変化を理由に開発が中止となった。およそ15年の時を経て、コーエーテクモの手で同様のプランが実現することになる。

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