IMAGICA Lab.が、新型コロナ感染症対策となるマスコミ向け映画試写会の新たな仕組み「Framboise(フランボワーズ) 」を開発した。映画宣伝のためのマスコミ試写向けオンラインサービスとして提供をしている。
映画業界では公開日に合わせた宣伝を目的に、公開日より早い段階でマスコミ向けの映画試写上映を実施している。しかし2020年は新型コロナウイルス感染症拡大を抑える目的で、映画作品の公開延期・中止が相次いだ。多くのマスコミ試写会も中止となっている。これが映画宣伝の障害にもなった。
7月の段階で国内の感染拡大はひと頃よりは落ち着いたが、今後も劇場での試写会実施は制限され、宣伝活動にも制約が発生することが予想される。「Framboise」は、この対抗策として期待される。
「Framboise」では、オンライン上での映画や配信番組などの作品のストリーミング視聴を可能にする。ただし通常の配信より注意しなければいけないのは、セキュリティ対策である。
マスコミ試写はその性質上公開前の視聴となるため、通常以上に映像流出を防ぐこと重要になってくる。「Framboise」はこの点で、安全性と映像クオリティを併せて持っている。
配信映像には期間とパスワードが設定され、鑑賞者は特別に配布されたリンクにアクセスし、パスワードを用いて鑑賞する。セキュリティのポイントは、視聴者ごとの映像に異なる加工がされた透かしを挿入する機能があることだ。これで映像流出の抑止効果を期待する。また視聴時間帯や継続視聴時間などのアクセス履歴の記録機能も備えている。
運用の手軽さも特徴である。映像素材のアップロードなどはIMAGICA Lab.が実施するため、マスコミ試写の主催者は対象者のメールアドレスを入力するだけでオンライン試写を準備出来る。鑑賞者は期間中にスマートフォン、タブレット、PC などで自由に視聴出来る。
さらに映像だけでなく宣伝素材などをアップロードし、送付することも出来る。ワンストップでマスコミ対応出来るのが強みだ。Framboise はすでに複数の映画宣伝・マスコミ試写向けサービスで利用されており、IMAGICA Lab.はさらなる利用拡大を狙う。
Framboise
https://www.imagicalab.co.jp/business/entertainment/framboise/