米国ファニメーション、日本アニメ配信をメキシコ・ブラジルに拡大

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 米国で日本アニメの配信・流通を手がけるファニメーション(Funimation)が、ビジネスのグローバル領域を拡大する。2020年7月3日、ファニメーションはオンラインで開催したファンイベント「FunimationCon 2020」で新たな施策を発表した。
 今年の秋から定額課金見放題(サブクリプション)型の日本アニメ専門の配信プラットフォームのサービス地域に、メキシコとブラジルを加える。番組はスペイン語とポルトガル語双方の字幕・吹替えとなる。
 ファニメーションは日本アニメの配信・流通の大手で、かつてはDVDやBlu‐rayの発売を中心としていたが、現在はキャラクターライセンスや配信のビジネスも大きい。配信事業は米国・カナダのほか、イギリス・アイルランド・オーストラリア、ニュージーランドにも展開する。番組数は700タイトルを超える。しかしこれまでは英語圏だけだったため、今回初の非英語圏でのサービスとなる。スペイン語対応を整えれば、さらに先ラテンアメリカ全域への進出が視野に入る。

 ファニメーションは2017年にソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントに買収され、ソニーグループの関連企業となっている。近年は同じソニーグループのアニプレックスとも海外市場で連携する。
 ソニーグループは巨大なエンタテイメントグループだが、映像配信では大きなサービスを持っていない。アニメ配信では同業のクランチロールやNetflixに遅れを取っていたが、Funimationを軸にライバルに対抗することが明確になった。
 また 一方でソニー・ピクチャーズテレビジョンは、今年1月に東南アジア地域で展開してきた日本アニメ専門チャンネルのアニマックスをベンチャー企業のKCグローバルに売却したばかりだ。アニメ視聴者の拡大、獲得はテレビではなく、配信といった新たな姿勢も見えてくる。 

 日本ではアニメ番組販売企業に、新たな戦略が必要になりそうだ。これまで日本アニメの海外ライセンス販売は、地域ごと、言語ごとに異なる企業に販売することが多かった。ファニメーションに対しても、北米のみ、英語圏のみ、あるいは北中南米といった様々な販売契約をしていた。地域ごとに最も相応しい企業を別々に販売することで、より高い収益を目指し、さらに視聴者へのリーチを広げる。
 多くの地域をカバーする一社に独占的に販売すれば、契約の手間は軽減されるが作品視聴者数が維持されるかは不確かだ。またライセンスの販売金額も複数社に販売する場合より低くならないように意識する必要がある。
 ただしすでにNetflixやクランチロールなどの大手配信会社は、中国を除く広い地域に番組配信をしており、グローバルライセンスを求める傾向が強まっている。ファニメーションを含めて地域ごとでなく、一社に世界全部を任せるといったケースが今後は増えそうだ。

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