映像・音楽・アニメなどの国内最大の国際見本市Japan Content Showcase2016(JCS 2016)が、10月24日より開催される。2011年より映画・テレビ番組を中心としたTIFFCOM、音楽のTIMM、そしてアニメーションのTIAFがまとまるかたちでより大きな枠組みになり、イベントが拡大している。
2016年からはTIMMが会場の一部をお台場から渋谷に移すかたちで24日より先行スタート、お台場と渋谷を併せて会場のスペース、セミナーの数も拡大した。今年は、出展団体数も海外バイヤーも史上最高となる。
出展企業・団体は356と、昨年の347を上回り過去最高となった。海外からの出展も20ヵ国・地域から123になった。海外出展では、韓国と台湾が1位と2位を占める。また7つのインタナーショナルパビリオンが設けられる。
一方、海外からはバイヤーの数も伸びている。開催前の登録者数は、49ヵ国・地域から1539人と昨年の1433人より100人以上多い。こちらは韓国、中国、香港の3地域が上位を占める。出展状況も併せて、JCSが東アジアの国際コンテツ見本市のハブとして機能していることが分かる。
一方、国際見本市に欠かせないセミナーとイベントも併せて27となった。シンポジウムだけやトークセッションだけでなく、マッチングイベント、企画ピッチも用意されている。さらに音楽分野ならではのアーティストが実際にライブを披露するショーケースライブは18、映画を大画面で観られるスクリーニングは34となる。
もちろん全てを観ることは不可能で、参加者は自身のビジネスターゲットに合わせて選択することになる。様々なジャンルがクロスオーバーし、選択の幅が大きいのがJCS の特徴とも言えるだろう。
アニメ関係者にとっても、JCSは見落とせないものとなりそうだ。出展企業には、ABCアニメーション、MAPPA、アニプレックス、ジェンコ、ダンデライオン、ディーライツ、トムス・エンタテインメント、STUDIO4℃、プロダクション I.G、手塚プロダクション、東映アニメーション、日本アニメーション、NASなどのアニメ関連企業も多い。2016年はクランチロール、絵梦、ビリビリと海外系の日本アニメ企業の参加も複数ある。
このほか放送局、音楽会社、映像ソフト会社、映画会社でもアニメを主力商品としている会社は少なくない。期間中は、数多くの日本アニメが紹介されそうだ。
イベントセミナーでも、アニメビジネスに関連するものがある。26日にはジャパン・フィルムコミッションによる「地方×アニメのタイアップによる各地の展開について」、日本動画協会による「アニメ業界最前線 ~日本のアニメーションの現状~」、「「アニメx地域」の最前線」、27日には「アニメ・マンガ・小説等の原作による映像化展開について」、「アニメ業界「国際共同製作プレゼン&ピッチ」」がある。
このほかキャラクター、国際共同製作、海外配信、VRの未来、海外エージェント、中国市場、東南アジア市場などの様々なテーマのセッションが設けられている。こちらもアニメ関係者にとって関心が高いものになるだろう。
Japan Content Showcase 2016( TIMM / TIFFCOM / TIAF )
http://www.jcs.tokyo/ja/
2016年10月24日(月)~ 27日(木)
グランドニッコー東京 台場(TIFFCOM/ TIAF)、渋谷エクセルホテル東急(TIMM)ほか