コミケに過去最高73万人「4日間開催」「新会場」「入場料」で大きく変る

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 2019年8月9日(金)から12日(月)まで、国内最大級のカルチャーイベント「コミックマーケット96」が開催された。1975年の初開催から44年となるが、今回期間中の参加者数が初めて70万人の大台を超えた。
 コミックマーケット準備委員会の発表によれば、1日目(8月9日)が16万人、2日目(10日)が17万人、3日目(11日)と4日目(12日)は、それぞれ20万人だった。合計で73万人になる。
 これまで最も参加者数の多かったのは2013年8月の「コミックマーケット84」の59万人。これを14万人上回った。前回の「コミックマーケット95」は57万人だった。

 参加者数の増加は、会場の一部変更に伴って開催日数を従来の3日間から4日間に拡大した影響が大きかった。会期が1日多くなる一方で一日当たりの人出に大きな変化がなかったからだ。
 会場の変更は東京オリンピック2020の開催に向けてメイン会場のひとつであった東京ビッグサイト東展示場が改修に入り使用できなくなったためである。これに伴い従来から使用してきた同西展示場、新設の南展示場、青海展示場を利用することになった。しかし新設展示場では東ホールの減少分をカバーできず、日数を増やすことでこれまでの規模を維持した。
 コミックマーケットでは、これ以外にも今回から新たなやりかたを導入している。これまで無料としてきた会場入場の一部に入場料を導入した。開催期間の延長と主会場から距離がある青海会場の警備などによる運営コストの上昇に対応するためだ。

 コミックマーケット準備委員会は、次回とその次の開催日程もすでに発表している。引き続きオリンピック対応が続くことから会場は、東京ビッグサイトの西展示場、南展示場、青海展示場の3つを利用する。
 次回「コミックマーケット97」は、2019年12月28日から31日までの4日間を予定する。開催期間も引き続き4日間となる。さらに2020年の夏「コミックマーケット98」はスケジュールも大幅に変更される。東京オリンピックとスケジュールが重なることから、開催時期を2019年5月2日から5日までの4日間と大幅に前倒しする。「コミックマーケット97」からはわずか4ヵ月となり、関係者はさらに多忙になりそうだ。

コミックマーケット準備委員会
https://www.comiket.co.jp/

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