コミックマーケット参加者が史上最大75万人、20年冬は東・西・南の全16ホールで

コミックマーケット

 国内最大規模の屋内イベントであるコミックマーケットの動員数が、2019年の冬に過去最高となった。コミックマーケット準備会公式Twitterによれば、12月28日~31日まで開催された2019年冬コミ(コミックマーケット96)の動員数は4日間で75万人に達した。
 1日目が19万人、2日目が18万人、3日目が19万人、4日目が19万人。合計で延べ75万人だ。これまでの最高はその前回、2019年8月9日から12日まで開催された2019年夏コミ(コミックマーケット96)である。また前回の冬コミ(コミックマーケット96)からは18万人の大幅増になる。

 参加者の拡大は、東京オリンピック・パラリンピック開催とその準備のために、東京ビッグサイトの一部が使用出来なくなっているためだ。これまで使用してきた東ホール1~8が使用出来ずに、替わりに新たに建設された南ホール、青海展示場を使用している。これでも従来の会場より手狭になるため、開催期間を従来の3日間から4日間に拡大した。
 しかし一日あたりの動員数はあまり減ることがなく、延長した会期分だけ動員数が増えたかたちだ。コミケ参加者の熱心な活動が、予想を超える動員数を引き出した。

 年が明けた2020年も、コミックマーケット開催はイレギュラーな状態が続く。最大の話題は毎年8月に実施されてきた夏コミ(コミックマーケット98)がゴールデンウィークに移されることだろう。開催期間は引き続き4日間、5月2日から5日までを予定する。
 会場は今回と同じ西・南の両ホールと青海展示場である。ただしオリンピックが直前に迫ることから使用出来る近隣エリアがさらに狭まる。一般参加者待機列確保のため企業ブースは4日間開催から2日間開催に縮められるなどの変更がある。

 オリンピック開催に伴う制限は、そこが最後だ。しかしさらに気になるのは、その後の2020年の冬コミ(コミックマーケット99)の展開だ。
 期間は再び3日間に戻るが、会場は以前の東・西の全ホールに新設の南ホールも加えてホール数は全部で16。一日の開催面積では史上最大規模になる。現在は徒歩15分の青海展示場にある企業出展スペースも隣接場所に戻るとみられる。これまでと異なった、また新たなコミケの世界が広がるはずだ。さらに進化するコミケに引き続き注目が集まりそうだ。

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