一般社団法人日本動画協会は、2019年4月1日付で大阪に本社を置くCGアニメスタジオの株式会社5(ファイブ)が準会員として入会したことを発表した。これにより日本動画協会の正会員36社、準会員42社の合計78社となる。
またこれまで準会員であったグラフィニカが正会員に、正会員であったゆめ太カンパニーが準会員に移動した。ゆめ太カンパニー(当時TYOアニメーションズ)は、2017年11月にグラフィニカの子会社となっている。今回の異動は親会社と子会社の逆転状態に対応したかたちだ。
株式会社5は2017年2月に、CGI監督として経験豊かな本多真氏が立ち上げたCGアニメスタジオ。本田氏は『SHORTPEACE「武器よさらば」』、『ガッチャマンクラウズ』、『牙狼<GARO>炎の刻印』ほか多くの作品でCGI監督を務めた。
スタジオの戦略はシンプルかつユニークだ。まず本社を東京圏でなく、大阪に置く。さらにCG制作の現場は台湾の現地法人の五號影像有限公司 Studio5である。これまで培った経験をもとに台湾から日本クオリティのCGアニメを送りだす。
日本動画協会にはこれまでも米国系のクロンチロール、中国系の絵梦、星律などが加入している。いずれも海外企業の日本法人との位置づけだ。
株式会社5は日本に本社を持ち、制作拠点を台湾とする新しいかたちのグローバル企業である。様々なかたちで国際化が進む、現在のアニメ業界を体現する企業と言えそうだ。