Netflix、アニマ、サブリメイション、デイヴィッドの3社と提携 オリジナルタイトルも多数発表

Netflix

 世界最大規模の定額課金見放映視聴サービスを提供するNetflixが、日本のアニメーション制作会社との提携を拡大する。2019年3月12日、Netflixは今後展開するオリジナルアニメを多数発表、合わせて日本のアニメーション制作会社3社との提携も明らかにした。アニマ、サブリメイション、デイヴィッド・プロダクションの3社だ。
 Netflixは3社との提携を、2018年1月に発表されたプロダクション I.Gやボンズとの包括的業務提携と同様のものとしている。2社との業務提携の詳細は明らかにしてないが、Netflixオリジナルとして複数作品を長期間にわたり製作するとしていた。
 Netflixが、製作委員会や放送局、映像ソフトメーカーを通じずに直接アニメーション制作会社とビジネスをするケースが今後さらに増えそうだ。またこれまではある程度出来上がった企画の配信権を購入することが多かったNetflixが、企画段階からアニメに関わる姿勢を強めていることが分かる。

 今回発表された作品群も興味深いものが並んだ。新たに発表されたのはサブリメイションが制作する『ドラゴンズドグマ』。原作は長年人気のオンラインゲームタイトルになる。さらにデイヴィッド・プロダクションによる『スプリガン』。こちらは原作:たかしげ宙/作画:皆川亮二による90年代に人気を博したSFマンガが原作だ。1998年にスタジオ4℃による劇場アニメが作られているがシリーズものでは初である。
 またすでに提携を結んでいるボンズは『Super Crooks』、Netflixのコミック出版子会社ミラーワールドの作品を原作にアニメ化する。クライム&スリラーとしている。
 プロダクションI.Gと同じグループ会社のWITスタジオは『Vampire in the Garden』を製作する。オリジナル企画作品で、人間とヴァンパイヤの異な少女の友情を描く。
 すでに発表されているのは、NetflixのオリジナルSFドラマ『オルタード・カーボン』のアニメ化『Altered Carbon: Resleeved -』。こちらはアニマが制作を担当する。

 今回提携を結ぶアニマは、1997年に笹原晋也氏らにより設立。3DCGに着実に実績を重ねて、現在は100名を大きく超えるスタッフを抱える中堅スタジオ。またサブリメイションは2011年に設立された3DCGのスタジオだ。近年は元請け制作にも進出するなど事業拡大に積極的だ。
 Netflixが国内のCGアニメ会社と提携を結ぶのは初で、いずれも新進のスタジオというやや驚きの発表となった。Netflixが新世代のCGスタジオに大きな関心を寄せていることが分かる。
 デイヴィッド・プロダクションも2007年設立の新進スタジオだが、こちらは手描きが中心のスタジオである。フジテレビのグループ会社で、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズや『モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON』など人気作品を数多く手がけている。

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