テレビ東京が、2018年6月27日で組織変更を実施することを明らかにした。なかでも目玉となるのが、ライセンスビジネス本部の新設だろう。
ライセンスビジネス本部は、自社関連番組の二次展開事業の拡大を目指すことになる。本部の下にはコンテンツ事業局、アニメ局、新たな組織である国際企画室の3つが置かれる。
テレビ東京はこれまで経営会議の下に連なるかたちで、複数の事業局、事業室が設けられてきた。そのなかで複数の局、室を統括する本部を設けるのは例がない。テレビ東京がランセンスビジネスをいかに重視しているかが窺える。
テレビ東京によれば、ライセンスビジネス本部はライセンスビジネスのさらなる収益拡大を目指すためだという。とりわけ配信や海外ビジネスへの対応が挙げられている。こうした分野ではこれまでアニメの果たしてきた役割は大きく、アニメ局の活躍は今後も期待されるだろう。
また国際企画室の新設も、大きな意味を持つ。次世代の事業として海外ビジネスに注力する姿勢を明確にしているからだ。なかでも中国に特に言及しており、さらに海外各地域の特性を見極めた戦略的な動き、新機軸の打ち立てを目指すとしている。
ライセンスビジネス本部長には、現アニメ局長の川崎由紀夫氏が就任する予定だ。同時に執行役員から上席執行役員へ昇格し、アニメ局担当も兼任する。川崎氏はアニメ事業や海外事業などに多くの経験を持っている。
また新たなアニメ局長には、現テレビ東京コミュニケーションズ代表取締役社長の押田裕一氏が就任する。押田氏はアニメ事業部長の経験があり、そうしたキャリアがまた発揮されそうだ。