2017年は、日本のアニメーションが世の中に登場して、ちょうど100年になる。これを記念したプロジェクトを推進する「アニメNEXT 100」プロジェクトは、10月22日を「アニメの日」に定めた。国内の様々な記念日を認定、普及する一般社団法人日本記念日協会に正式登録した。
10月22日は、1958年10月22日に日本初のフルカラーの長編アニメーション映画『白蛇伝』が公開された日にあたる。モノクロ、短編などの作品を含めると国内アニメーション初の上映は1917年となる。しかし、この年に複数の作品が上映され、どの作品がどの日が最初なのかが明らかになっていない。そこで戦後、近代の商業アニメーションの出発点となった『白蛇伝』が選ばれたようだ。
『白蛇伝』は、中国の民間伝承を題材に、青年と人間の娘に化けた白蛇と恋を描いている。製作は1948年に日本動画として誕生し、1956年に東映動画と社名変更した現在の東映アニメーション。長編アニメーション制作の経験のない日本のスタッフが試行錯誤の中で、世界に日本のアニメーションを届けたいとの大きな目標と共に制作した。
莫大な資金と伴に完成さした作品は大きな人気を博し、国内外から高い評価を受けた。そのスタッフからは、その後日本のアニメ業界を支える人材が多く輩出している。「アニメの日」として祝うに相応しいエポックメーキングな作品である。
「アニメNEXT 100」プロジェクトは、一般社団法人 日本動画協会が進めている。日本アニメ100周年を機に、長期的な支援で日本アニメの振興・発展を目指している。この10月には、東京・新宿地区でアニメフィルムフェスティバル東京2017も開催した。