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Netflixオリジナルアニメに「リラックマ」 こま撮り全13話をドワーフ制作・プロデュース
- 2017/6/22
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2003年にキャラクターグッズのサンエックスからグッズ販売され、15年にわたり愛される「リラックマ」がシリーズアニメとなる。世界最大の映像配信プラットフォームとして関心を持たれるNetflixのオリジナルタイトルである。2017年6月21日に、Netflixとサンエックス、そして映像会社のティー・ワイ・オーが発表した。
ティー・ワイ・オー内に設けられたアニメーションスタジオのドワーフが、こま撮り(ストップモーション)アニメーションで制作、プロデュースも担当する。ドワーフは、『どーもくん』などのでストップモーション技術で世界的に定評がある。
作品は全13話、各話11分のショートアニメシリーズ。完成時期や配信開始時期は今回明らかにされていないが、世界190ヵ国に独占配信をする。
「リラックマ」は、毎日だらだらゴロゴロ過ごす着ぐるみのクマだが、その愛くるしい姿が長年、支持を集めている。日本だけでなくアジアを中心とした海外でも人気となっており、グローバルに通用するキャラクターとしてNetflixがアニメ作品としてピックアップした。
Netflixが日本で開発するとして発表したオリジナルアニメは、これまで『亜人』や『BLAME!』、あるいは『Devilman crybaby』、『パーフェクト・ボーンズ』、『リトルウィッチアカデミア』などSFやコアファン向けの作品が多かった。
しかし、今回『リラックマ』では、一転して癒し系のキャラクターを起用したファミリーキッズ向け作品になるのに驚かされる。しかもショートアニメシリーズも新しい試みだ。Netflixが日本のアニメに様々なタイプの作品を期待していることがわかる。
さらにこれまで発表されてきた作品も含めて、Netflixの求める日本のパートナーの方向性も見えてきた。ポリゴン・ピクチュアズやプロダクション I.Gといったビッグネームのアニメ製作会社だけでなく、規模を小さくとも際立った個性のあるスタジオが好まれる。『リトルウィッチアカデミア』ではトリガー、『Devilman crybaby』ではサイエンスSARU、今回の『リラックマ』ではドワーフと手を組んでいる。
一方で作品には、「デビルマン」や「リラックマ」といったビッグネームのブランドや有名クリエイターの起用を好んでいることが分かる。いずれにしてもNetflixとスタジオが直接つながっており、新しい時代も感じさせる。
ドワーフは、2016年にはAmazon プライム・ビデオ向けに、やはりストップモーション・アニメーションで短編『ワクワクこまちゃん』を製作している。海外映像配信プラットフォームに向けた積極的なビジネス開発が、今度はNetflixで実現した。