東映アニメが米国映画製作ライオンズゲートと戦略的パートナーシップ

Monkey Quest

 国内最大手のアニメ会社東映アニメーションが、米国の大手映画製作・配給のライオンズゲートと、戦略的パートナーシップを発表した。共同事業の第1弾として、東映アニメーションが製作する『Monkey Quest(原題)』を、2027年に全米で大規模劇場公開をする。ライオンズゲートが本作の配給、マーケティングで協力する。米国以外の配給はすでにフランスのシャレード(Charades)が決まっている。グローバルでの大きな取り組みになりそうだ。
 『Monkey Quest』はかねてより東映アニメーションが制作を進めてきた大作3DCGアニメーション映画で、日米共同製作する。近未来、行方不明の両親を~~親~~探す姉弟が守護神オコンと共に旅をする冒険ファンタジー。
 日本側からは原案に大島直人とジョセフ・チョウ、共同監督に野口孝雄、エグゼクティブ・プロデューサーに森下孝三、高木勝裕、星野歩、大島直人、プロデューサーに池澤良幸、ジョセフ・チョウらが参加している。英語版キャストにはアカデミー賞受賞のJ・K・シモンズやアウリイ・クラヴァーリョらの大物も起用する。

 東映アニメーションは『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』のアニメなどで、世界的にも知られている。現存する日本のアニメスタジオで最も長い歴史を持ち、売上高でも国内最大だ。近年は海外直接進出に積極的で、中国、韓国、フランス、中東など世界各地で協業プロジェクトを進める。『Monkey Quest』は、なかでも日米で製作されたビッグプロジェクトである。
 ライオンズゲートは1997年に設立された後に急成長し、「ハンガー・ゲーム」シリーズや「トワイライト」シリーズなどのヒットタイトルを持ち、劇場版『パワーレンジャー』、「ジョン・ウィック」シリーズなども手がける。若者層にアプローチした作品が得意だ。現在はハリウッド5大メジャーに次ぐ存在として、米国の映画界でも存在感は大きい。

 日本の劇場アニメはテレビや配信で人気が高いが、かつては大きな劇場興行はハードルが高かった。ハリウッドメジャーは自社製作映画を優先して配給するため日本アニメの入る余地がなかったためである。近年は、クランチロールや東宝が買収したGKIDSでの配給が活発化している。それでもオリジナルの長編作品を劇場にかけるのは難しい。今回はライオンズゲートの協力を得ることで、東映アニメーションがこれを実現する。

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