
国内アニメ制作の大手トムス・エンタテインメント(TMS)が、2026年4月1日付でグループ子会社のテレコム・アニメーションフィルムを吸収合併する。TMSとテレコムとしてグループ内でふたつあった制作機能をひとつに統合する。
クリエイティブの拡充、制作基盤の安定化、制作体制の強化を目指す。統合により作画や美術、CGIといった専門性の高いクリエイターを内製化し、クオリティの高いクリエイティブ機能を確保する。またCGIなどの技術開発力の強化や若手アニメーターの育成とキャリア形成支援の充実にもつなげる。
TMSのアニメ事業の前身となる東京ムービーは、1964年の『ビッグX』でアニメ制作をスタート、『名探偵コナン』『それいけ!アンパンマン』 『ルパン三世』など、近年も『Dr.STONE』 『SAKAMOTO DAYS』 といったヒット作がある。国内を代表するアニメ会社だ。
テレコム・アニメーションフィルムは、東京ムービー(現TMS)の子会社として1975年に設立された。設立当社は海外に通用するフル・アニメーションを描けるアニメーターを養成することを目的としていた。宮崎駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』 、高畑勲監督の『じゃりン子チエ』 など数々の名作を生み出してきた。海外合作も多く、日米合作の『NEMO/ニモ』は1980年代を代表する劇場作品だ。
設立から50年の歴史を持つスタジオは、法人としては2026年3月で姿を消すことになる。スタジオ機能は、TMSの本体に引き継がれる。また「テレコム」の商標・ブランドも、引き続きTMSで活用される。









