
放送大手のTBSホールディングス(TBS HD)が、米国の映画製作大手のレジェンダリー(Legend Pictures, LLC)の株式を第3者割当で引き受ける。出資総額は1億5000万ドル(約240億円)で、TBS HDの子会社で、番組製作のTHE SEVEN USAを通じて出資する。レジェンダリーは資本金、主要株主、過去の業績も非公開で、今回の株式取得の持分比率も明らかにしていない。
THE SEVENは2022年に設立されたTBSの映像制作の戦略会社で、Netflixシリーズドラマの『今際の国のアリス』や『幽☆遊☆白書』などのヒット作がある。
出資に合わせて、TBSHDとレジェンダリー戦略的パートナーシップも締結した。両社は日本のマンガやアニメ、ゲームなどに基づいた実写作品は共同製作してグローバル展開を狙うとする。
TBSは2024年5月に「中期経営計画2026」を策定、世界企業と共同開発や海外市場でのTBS コンテンツの価値向上を掲げた。国内市場が伸び悩む中で、成長の活路を海外に求める。そのなかで米国の有力映画製作会社とのパートナーシップに活路を見出す。
レジェンダリーは米国カリフォルニア州のバーバンクに拠点を構える。2000年にトーマス・タルが設立、『DUNE/デューン 砂の惑星』や『パシフイック・リム』、『マインクラフト/ザ・ムービー』 など多くのヒット作を製作している。
米国版『GODZILLA ゴジラ』や『名探偵ピカチュウ』も製作、現在は日本のサンライズと米国実写版『機動戦士ガンダム』の製作も進める。日本カルチャーに関心が高い会社としても知られる。今回のTBSとの提携で、日本の作品、原作にアクセスがしやすくなるとの思惑もありそうだ。
レジエンダリーは、歴史は20年余りだが、資本関係はたびたび大きく異動している。2016年には、中国の新興エンタテイメントコングロマリット万達グループが約35億ドルで買収、グループ傘下に収めた。
しかしその後、中国政府の海外投資規制強化やコロナ禍で万達グループの経営状況が急速に悪化すると、2021年に主要株主は米国の投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントに移った。今回のTBS HDの投資は少数株主ではあるが、こうした環境の変化で実現した。











