カプコンが開発する人気格闘ゲームシリーズ『ストリートファイター』が、大型実写映画になる。カプコンと米国の大手映画会社レジェンダリー・エンタテインメント(Legendary Entertainment)は、『ストリートファイター』を原作とする実写映画を共同制作中であることを明らかにした。レジェンダリーは実写映画をプロデュースするほか、テレビ化の権利も獲得していると伝えられている。
プロデューサーや監督、脚本、出演などは発表されていない。また公開時期や配給会社についても言及されていない。レジェンダリーの劇場映画は2013年まではワーナー・ブラザース、2014年から2018年まではユニバーサル・ピクチャーズ、そして2019年からは再びワーナー・ブラザースが配給してきた。しかし2022年11月に新たにソニーピクチーズと世界配給の契約を結んでいる。『ストリートファイター』もソニー・ピクチャーズでの世界配給の可能性が強そうだ。
『ストリートファイター』は1987年にカプコンより第1作がリリースされた。1992年に発売されたスーパーファミコン版『ストリートファイターII』が全世界で630万本のメガヒットになり、2023年6月にも新作『ストリートファイター6』発売を予定する。30年以上の歴史を持つ強力タイトルである。
これまでにもアニメ、実写映画とたびたび映像化されている。1994年にユニバーサル配給で公開された実写映画『ストリートファイター』は興行収入1億ドル、2009年公開の20世紀フォックス配給『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』は1200万ドルの興行収入を実現している。
今回のリブートも大きなヒットを狙うことになる。レジェンダリーはVFXを駆使した大型タイトルのプロデュースで広く知られている。『DUNE/デューン 砂の惑星』や『パシフィック・リム』といったヒット作がある。
日本由来の作品やキャラクターの実写映画に積極的なことでも知られる。『GODZILLA ゴジラ』、『名探偵ピカチュウ』も代表作だ。
一方のカプコンも自社タイトルの海外実写映画化に熱心で、『バイオハザード』、『モンスターハンター』などの実写映画が世界公開されている。