
国内アニメ専門チャンネルを運営するふたつの会社が、経営統合することが明らかになった。2025年10月1日付で、「アニマックス」を運営する株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパンがキッズステーションを運営する株式会社キッズステーションを吸収合併する。
いずれも現在はノジマグループの放送事業会社AXNの子会社であるため資本構成に大きな変更はない。またキッズステーションは運営事業者が変わるが、編成内容や料金などは現状のままになる。
衛星放送協会によれば、アニマックスの視聴契約数は678万世帯、キッズステーションは623万世帯ある。数多いCS局のなかでもトップクラスで、アニメ専門チャンネルの1位と2位を占める。
アニマックスは1997年にソニー・ピクチャーズ ジャパン(SPEJ)を中心に設立された国内の老舗アニメ専門チャンネル。1993年に事業を開始したキッズステーションの経営は、当初の大倉商事から1998年に三井物産に移り、さらに2017年には持株会社のもと、アニマックスと経営統合した。
2023年にはその2社の事業をノジマグループが、SPEJから取得している。現在はノジマ傘下のAXNが中間持株会社になり、AXNエンタテインメント、AKエンタテインメント、アニマックスブロードキャスト・ジャパン、キッズステーションの4つの子会社を持つ。このうち事業領域の重なるアニマックスとキッズステーションを統合することで、事業の効率化を目指すとみられる。