2024年10月30日から11月1日まで3日間、東京港区の都立産業貿易センター浜松町館にて開催されたTIFFCOM 2024の総参加者数は4088人だった。2023年比では6%の増加になった。
海外からの参加者が大きく増えて、1375人から1722人となった。前年比25%増で総参加者数に占める割合は42%、世界42カ国・地域から参加があり、国際色豊かなイベントとなった。
TIFFCOM 2024は、2024年10月28日から11月6日まで実施された第37回東京国際映画祭の併設見本市である。映画祭では世界各地の話題の作品が多く上映され、コンペティション部門では吉田大八監督の『敵』がグランプリ、最優秀監督賞、最優秀男優賞を受賞したのも話題を呼んだ。
映画祭が映像カルチャーの祭典であるのに対してTIFFCOMはビジネス部門を担う。映画やテレビ番組、デジタルコンテンツなどの取引の場、グローバルな国際見本市として設けられている。
コロナ禍で2020年から22年までリアル開催を中止、昨年23年から都内会場でリアル開催の復帰となった。今年は海外参加者の増加で、国際舞台に本格的に復帰したかたちだ。会場には特に、韓国、中国、香港、台湾、タイなどアジア地域から積極的な参加が感じられた。
また企画マーケットして資金調達の半分以上が進んでいる映画を対象としたTokyo Gap-Financing Market(TGFM)や原作の映像化権の商談をするTokyo Story Marketも設けられていた。TGFMにはフォーカスカントリーであるイタリアも含めて20企画が参加、そのうちアニメーションが6作品とアニメーションの活躍も目立った。
さらに今年は映像マーケットの情報交換の場となるセミナーが7企画から15企画に増やされた。アニメーション関連では「日本のアニメーションの海外展開、未来への展望」があったほか、基調講演としてアニメ事業にも積極的なテレビ東京による「放送コンテンツとIP戦略」が紹介された。
TIFFCOMは来年も開催の方向だが、2025年の詳細は今後あらためて告知される。
TIFFCOM 2024 https://tiffcom.jp/