2014年のギャレス・エドワーズ監督『GODZILLA ゴジラ』の大ヒット、2107年『ゴースト・イン・ザ・シェル』の世界公開、Netflixオリジナル映画『デスノート』制作と、日本のコンテンツの映像化が、依然、ハリウッドで人気だ。そうした中で新たな大型企画が浮上したようだ。
米国の映画情報サイトのDEADLINEは2017年1月17日(現地時間)、サイトのスクープ情報として日本の諫山創の大ヒットマンガ『進撃の巨人』の新たな実写映画企画が浮上していると伝えている。報道によれば、大手映画会社のワーナー ブラザースが交渉中で、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のプロデューサーであるデイビット・ヘイマンが企画を進めているという。詳細は明らかにされておらず、企画は初期段階と見られる。
『進撃の巨人』は、2009年より諫山創が『別冊少年マガジン』(講談社)で連載を開始したSFマンガ。突如出現した人間を食べる巨人たちに追い詰められた人類の戦いを描く。映像化、コミカライズやゲーム、イベントと様々なコラボレーションが行われるなど一大ブームを巻き起こした。
なかでも映像作品は、2013年よりテレビアニメ化2014年、15年には劇場総集編が公開されている。2017年4月からは第2期の放送もスタートする。
さらに2015年には樋口真嗣監督により『進撃の巨人ATTACK ON TITAN』として、前編・後編で映画化もされている。いずれも大きなヒットとなった。
『進撃の巨人』は日本だけでなく、海外でも人気が高い。米国で発売されているマンガ単行本は、長期間にわたりベストセラーを維持し、アニメもテレビ放送されるなどファンにもよく知られた作品だ。
交渉会社として挙げられたワーナー ブラザースは、DCコミックの人気ヒーロー達をはじめ、コミュク原作の実写映画化を得意とする。同時に『オール・ユー・ニード・イズ・キル』、『スピード・レーサー』、『GODZILLA ゴジラ』など、日本コンテンツを原作にする映画も少なくない。国内、日本法人でも『銀魂』、『鋼の錬金術師』、『テラフォーマーズ』、『DEATH NOTE』、『るろうに剣心』など日本の人気マンガの実写化に積極的だ。ワーナー ブラザースの実写化企画が実現すれば3つめの映像化作品となるが、行内外で大きな話題を呼ぶのは間違いないだろう。