新千歳空港国際アニメーション映画祭が長編コンペ6作品発表 監督トーク企画など実施

第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭

 2024年11月1日から11月5日までの5日間、北海道で開催される第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭が今年の長編コンペティション部門のコンペティション6作品を発表した。また本年から新設された30 Seconds部門の8作品も合せて発表した。
 新千歳空港国際アニメーション映画祭のコンペティションは、長編部門、30 Seconds部門、それにミュージック部門を含む短編部門などから構成されている。先に発表された短編部門では90ヵ国・地域から応募された2043作品から66作品が選ばれている。

 長編部門コンペティションでは昨年は5作品が上映されて、フランスとイタリアの合作『リンダはチキンがたべたい!』がグランプリに輝いている。今年は6作品のため、上映本数が拡大されたかたちだ。
 日本からは押山清高監督の『ルックバック』、フランスとの合作で久野遥子、山下敦弘が共同監督する『化け猫あんずちゃん』が選ばれた。いずれも監督が現地に訪れて、トークすることが決まっている。
 海外からの4作品は、いずれもジャパンプレミアとなる。米国のJuilan Glander初監督作品『Boys Go to Jupiter』、フランスのBoris Labbé監督『Glass House』、スイスのYves Netzhammer監督『Journey Of Shadows』、さらに米国のMatty Kielによる『Unicorn Boy』である。このうち『Journey Of Shadows』では来日した監督によるトークが予定されている。映画祭ならの充実した内容が期待出来そうだ。
 応募総数は17ヵ国・地域から43作品。映画祭期間中に国際審査員がグランプリなど各アワードを決定。最終日に発表される。

 30 Seconds 部門は実験性を重んじた独自の表現を重視した新設部門で、タイトルどおりに数十秒程度の作品にスポットをあてる。172作品の応募があった。
 選ばれた作品は映画祭会場のある新千歳空港の国内線2階センタープラザに設置された大型映像システムや館内のデジタルサイネージで、2024年10月5日本祭終了まで約一ヶ月間放映する。作品の発表の仕方もユニークだ。

 新千歳空港国際アニメーション映画祭は、国際空港を会場とする世界的にもユニークな映画祭だ。今年で11回目を迎えるが、上映作品や企画の確かさで評価が高い。参加者からも人気の映画祭となっている。

第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭
2024年11月1日~11月5日
https://airport-anifes.jp/

【長編コンペティション オフィシャル作品】
『ルックバック』 (押山清高) 日本
『化け猫あんずちゃん』 (久野遥子、山下敦弘) 日本、フランス
『Boys Go to Jupiter』 (Juilan Glander)米国
『Glass House』 (Boris Labbé) フランス|
『Journey Of Shadows』 (Yves Netzhammer) スイス
『Unicorn Boy』 (Matty Kiel) 米国

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