新千歳空港アニメーション映画祭、空港とオンライン同時開催を決定

公式トレーラー

 今年で7回目を迎える新千歳空港国際アニメーション映画祭が、新千歳空港に加えてオンライン上でも開催することになった。2020年9月23日に発表された。空港とオンラインを組み合わせたハイブリッドな映画祭を目指す。昨今の新型コロナウィルス感染症拡大との状況に対応するものだ。
 新千歳空港の会場では11月20日から23日までの3日間、上映プログラムを中心に実施する。並行して20日から30日まで11日間、オンラインでも行う。オンラインでは、期間が会場より長めに取られている。

 映画祭実行委員長の小出正志氏は、「ハイブリッドな開催形態は新型コロナウィルス感染症対策の一方で映画祭の新時代を見据える意欲的な試みでもあります」と新しいやりかたに前向きに取り組む。
 オンライン開催は会場現地での交流は減らすが、ネットを通じてアニメーションの文化をより多くの人に伝える側面もある。東京などから距離のある新千歳に来られなかったアニメーションファンにも映画祭の魅力を届けるチャンスになる。

 オンサイトの会場新千歳空港シアターでは各種プログラム上映、そしてオンラインではコンペティション作品の一部や招待トークプログラムなどを配信する。
 新千歳空港では例年はフェスティバルパスを発行し、期間中に整理券を発行しての鑑賞としてきた。しかし今回は全席座席指定チケットの販売に切り替える。そのうえで感染症予防に細心の注意を払いった対策を講じる。
 オンライン・オンサイトのプログラムやタイムテーブル、さらに鑑賞方法やチケットなどについては、2020年11月上旬に映画祭サイトにて発表する。また9月末には長編部門コンペティションのノミネート作品発表も予定している。

 23日には、今年の映画祭の公式トレーラーも公開されている。大胆な表現、時にはシニカルかつコミカルな内容で定評のあるAC部が、アニメーション制作を手がけた。AC部は、「group_inou/THERAPY」ミュージックビデオやテレビアニメ『ポプテピピック/ボブネミミッミ』でもお馴染みのクリエイターユニットである。
 今回は『映像研には手を出すな!』の作者・大童澄瞳氏の描いたポスタービジュアルともコラボレーションしている。大きな注目を集めそうなユニークな作品に仕上がっている。

第7回新千歳空港国際アニメーション映画祭
https://airport-anifes.jp/
新千歳空港ターミナルビル:2020年11月20日~23日
オンライン: 2020年11月20日~11月30日

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