玩具大手のタカラトミーの経営が新しい世代にバトンタッチされる。2024年2月6日、タカラトミーは6月26日付の代表取締役の異動を発表した。現取締役副社長の富山彰夫氏が、新たに代表取締役社長 COOに就任して経営を率いることになる。
現代表取締役社長 COO の小島一洋氏は、代表権のある取締役会長 CEO に就任する予定だ。さらに現取締役会長 CEOで富山彰夫氏の父になる富山幹太郎氏は名誉会長に異動する。経営の前線から退く。
また主要子会社のタカラトミーアーツでは、2024年4月1日付で代表取締役社長が宇佐美博之氏から現取締役の近藤歳久氏に交代する。
富山彰夫氏は1984年生まれ、39歳。富山幹太郎氏の長男となる。2010 年にタカラトミーに入社し、欧米戦略室やトミー・インタ-ナショナルCSO、常務執行役員を経て、2023年4月から取締役副社長を務めていた。
タカラトミーでは経営陣の交代について、創業100 周年を迎えた2024 年度からの新中期経営計画の推進を機に経営体制の刷新を行うためとしている。23年3月期の連結決算の業績予想が売上高2000億円、営業利益170億円と過去最高を見通す。幹太郎氏が退任する花道になりそうだ。