誕生以来、40年以上にわたり愛されてきた『機動戦士ガンダム』が、最新の映像技術で新しい体験を提供する。ガンダムシリーズを製作するバンダイナムコフィルムワークスは、『機動戦士ガンダム』を題材としたヴァーチャル・リアリティ(VR)の映像作品を制作する。
作品のタイトルは『機動戦士ガンダム: 銀灰の幻影(英題『MOBILE SUIT GUNDAM: Silver Phantom))』で、VR 制作で高い実績を持つフランス・パリの映像スタジオAtlas Vが共同制作する。本作は「機動戦士ガンダム」をタイトルに持つことから、宇宙世紀を舞台にしたストーリーとも予想される。
しかし発表と同時に公開されたトレーナーも含めて、ストーリーやキャラクター、時代設定、スタッフなどは一切明らかにされていない。今後の新たな発表を待つことになる。
ガンダムは1979 年の TV アニメ『機動戦士ガンダム』がスタートに、その後、数多くのシリーズで人気を集めるロボットアニメ作品だ。アニメだけでなく、プラモデルや玩具、ゲーム、音楽、コミックなどを中心に様々な商品・サービスを幅広い年齢に向けて送り出し、支持されている。
バンダイナムコフィルムワークスは、近年は海外展開での人気拡大も目指している。アジアでは特に支持が高く、北米や欧州でも売上げを伸ばしつつある。北米では大手映画会社レジェンダリー・ピクチャーズ、Netflixと組んで実写映画を開発中、映像制作での海外展開も視野に入れる。『機動戦士ガンダム: 銀灰の幻影』もこうした流れのひとつだ。
銀灰の幻影』を共同制作するAtlas VはVRやARに特化したスタジオで、この分野で数々のアワードを獲得するなど世界的に評価が高い。『Gloomy Eyes』、『Battlescar』といった代表作がある。この高い技術をガンダムの世界と融合させる。
発表によれば、VR を用いた新たな方法でファンがガンダム世界へ没入出来るこれまでにないインタラクティブなストーリーを持つ映像になるという。作品はMeta 社の VR ヘッドセットMeta Quest にて展開する予定だ。
また作品の配給は、VR分野に特化した配給とマーケティングのフランスのAstreaが担当する。ガンダムに相応しい意欲的な取り組みになりそうだ。
バンダイナムコフィルムワークスは、現在、ガンダムを活用したメタバースプロジェクトも進めている。自社の最有力作品で、最新のメディアとテクノロジーを次々に開拓しつつある。
『機動戦士ガンダム: 銀灰の幻影』
https://www.gundam.info/feature/silverphantom