新潟市がアニメやマンガを活用した地域振興を推進すべく、地元の2つの大学との連携を強化する。2023年10月23日、新潟市と新潟大学、開志専門職大学は、新潟市庁にてマンガ・アニメに関する連携協定を締結した。
今回の協定は3者が連携することで、新潟をアニメやマンガの学術・教育・産業のグローバルな拠点づくりを目指すものだ。3者はこれまでそれぞれにマンガ・アニメに取り組んできたが、それぞれの知識や実績を連携させることでより大きな効果を目指す。
近年は広く大衆的な文化として受け入れられ、若者にも人気が高いことからアニメやマンガを地域の文化・産業・観光など起爆剤と考える地方自治体が増えている。新潟市も早くから「新潟市マンガ・アニメを活用したまちづくり構想」を掲げて取り組んできた。
今回はこの分野で顕著な実績を持つふたつの大学と組むことで、クリエイターが活躍の場の創出や、情報発信拠点施設の効果的な活用などを期待している。
新潟大学はこれまでに原画やセル画といったアニメ中間素材、資料を中心に研究と教育活動を続けてきた。これらのアーカイブ事業や展示、市民向けの講座開設などで実績がある。また開志専門職大学は、アニメ・マンガ分野の専門知識を持つクリエイターとプロデューサー人材育成を目指している。こうした活動での連携が今後期待できそうだ。