コヤマシゲトとCCMS ニューヨークで「アニメーション」コンセプトの企画展

SHIGETO KOYAMA CCMS experiment OBAKE

 ソニーミュージックが「アート」と「エンタテイメント」をクロスオーバーするグローバルプロジェクトをスタートした。企画第1弾として、アニメのクリイティブスタッフとして活躍するコヤマシゲト氏とコヤマ氏が率いるクリエイティブ集団・CCMSを取りあげる。
 まず2023年11月9日から11月22日まで、ニューヨーク・アートの中心であるマンハッタンのソーホー地区にあるアートギャラリー NowHereにて企画展「SHIGETO KOYAMA CCMS experiment OBAKE」を実施。コヤマ氏がこれまでに関わってきたアニメやプロジェクトの制作工程にフォーカスした展示をする。

 会場となるNowHereは、ニューヨークで活動する日本のクリエイターのための文化拠点として立ち上げられたスペースだ。日本の視点からの新しいアートを提示することで、ニューヨークに刺激を与えることが目的だ。
 これまでに大岩オスカール、Exonemoなどの現代アーティストを中心に、企画展を実施している。ギャラリーはショップやカフェも併設する。

 ソニーミュージックは音楽・映像・キャラクターだけでなく、アート分野でも事業を展開している。最近では、「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」の企画・実施が話題を呼んだ。
 今回、新たにスタートしたプロジェクトは、アートのウィングをエンタテイメントに広げる。「波紋のように、今までなかった方向にアートの価値を広げ、ユニークな才能を尊重し、それぞれの『らしさ』を表現できるフィールドを作る。」というビジョンを掲げている。プロジェクトを通してアーティストの新しい領域の探求と、アートとエンタテインメントが交わる環境づくりを目指すとしている。

 コヤマシゲト氏は2004年の『トップをねらえ2!』をきっかけに、アニメ制作に関わるようになった。キャラクターデザインやメカニックデザイン、アートディレクションなど多岐にわたる。個性豊かな仕事は定評のあるところだ。『HEROMAN』、『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』、『エウレカセブンAO』、『キルラキル』、『プロメア』など代表作は数多い。
 CCMSはコヤマシゲト氏に、草野剛氏、野中愛氏が加わったクリエイティブユニットで、2010年に結成。3人による同人誌活動を経て、2015年には「日本アニメ(ーター)見本市」の短編アニメ『おばけちゃん』を制作、現在はグッズやオリジナルプロダクトなどに活動の幅を広げている。

 企画展では、前半でコヤマ氏の「多様な分野での活動」にスポットを当て、同時に「集団作業で生まれるマスプロダクツ」であるアニメの側面を紹介する。アニメの魅力や新たな視点、価値を提示し、表現の場と可能性を模索する。後半では「CCMS」に注目し、プロダクトを通じてその創造的思考と表現を見せる。
 会期中は2回にわたるトークショーも実施する。詳細は後日、告知する。

SHIGETO KOYAMA CCMS experiment OBAKE
2023年11月9日~11月22日
NowHere(40 Wooster Street First Floor, New York,)
https://www.nowhere-nyc.com/

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