KADOKAWA、台湾の映像作品開発・投資で現地行政機関と合意

台灣角川股份有限公司

 2023年10月3日、台灣角川股份有限公司が、台湾の文化内容策進院(TAICCA)と映像製作の投資に関する基本合意書を締結した。台湾文化コンテンツの産業化と国際化を目的に、両者が共同で映像化投資と製作を目指す。
 台湾角川は1999年設立、KADOKAWAの海外連結子会社で台北に拠点を持つ。TAICCAは台湾の独立行政法人で、地域のコンテンツの産業化、国際化を目的にする。台湾ドラマなどテレビ番組、音楽、アニメーション、キャラクター、映画などの普及、ビジネス活性化、海外発信などが活動の中心だ。

 台湾角川は、情報誌「台北ウォーカー」の刊行からスタートし、その後日本のライトノベルやマンガ出版で成長した。その事業は小説創作プラットフォーム「KadoKado 角角者」や電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」の運営、アニメグッズ販売などに広く広がっている。
 さらに近年は、中国語オリジナル作品の開発や新世代クリエイターの発掘にも注力している。これまでに多くの台湾オリジナル作品開発とメディアミックスを積み重ねてきた。2021年の立ち上げた「KadoKado角角者」では、オリジナル作品を募集する小説大賞を開催する。台湾を起点に、中国語オリジナル作品の世界発信を目指している。
 こうした活動が台湾のオリジナルIPの支援に力を入れるTAICCAとマッチした。共に台湾のオリジナルコンテンツの発展を目指し、両者の協力の可能性を探り中で映像化を最も注力すべきと決定し、基本合意書を締結しました。

 今後両者はお互いのリソースを投入することで、台湾現地の映像制作チームによる映像制を目指す。具体的には台湾作品の開発、台湾映像制作チームへの投資、作品の海外展開など、台湾発のグローバル展開を目指す。
KADOKAWA側は、自社が開発する台湾オリジナル小説・マンガのドラマ化やアニメ化を通じてさらなる事業展開をする。台湾でのメディアミックス展開に期待する。TAICCA側はKADOKAWAグループの持つ、出版以外、映画などのグローバルなネットワークが魅力だ。

台灣角川股份有限公司
https://www.kadokawa.com.tw/

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