アニメーション製作と制作を手がけるトムス・エンタテンイメントの2023年3月期通期売上は148億円であった。営業利益は32億7700万円、経常利益は40億1400万円。
また当期純利益は26億3000万円と前年比で34%増と急伸した。売上高は今年より開示されており、前年比は発表資料からは確認できない。
当期純利益は2019年3月期が5億5300万円、20年が9億6600万円、21年が9億9100万円、22年が19億6400万円と、近年は継続して成長をしている。2023年4月28日のセガサミーホールディングスの決算発表では、映像分野では劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』関連、映像制作や配信に伴う収入などを主力として挙げている。
トムス・エンタテンイメントの子会社でアニメーション制作のテレコム・アニメーションフィルムは、売上高6億7400万円、営業損失4800万円、経常損失5200万円、当期純損失が3900万円だった。前期の1億5400万円の純損失に続き、赤字から抜け出せなかった。アニメーション制作では利益が薄く、権利運用などで利益を伸ばすアニメ会社の傾向が、トムス・エンタテンイメントのグループでも見て取れる。
またCGアニメーション制作子会社トムス・ジニーズは、売上高2億6200万円、営業利益4400万円、経常利益4500万円、当期純利益は3000万円であった。トムス・フォトは売上高3億2600万円、営業利益3100万円、当期純利益2100万円、トムス・ミュージックは売上高2億9200万円、営業利益1億600万円、当期純利益は6900万円だった。