1917年に国産アニメーションが初めて上映されてから、日本では多くのアニメーション作品が制作されてきた。この100年以上に作られた商業アニメーションは一体、何作品になるのだろうか。
一般社団法人日本動画協会によれば、その数は1万4700タイトルを超えるという。日本動画協会は1910年代から2022年7月末現在まで100年以上のリリースされたアニメーションを集計、2022年8月25日に国内アニメーションの総合データベース「アニメ大全」として一般公開をスタートした。このデータベースでは、作品名検索を中心に、年代検索や五十音検索、キーワード検索などで作品とその概要を知ることが出来る。日本動画協会では、ビジネス活用のほかファンの活用なども目指している。
「アニメ大全」はもともと「日本のアニメ100周年」の中核事業として、2015年にプロジェクトをスタートした。その後、公開入力簡易システムを構築、長年かけてデータの整備を進めてきた。2021年秋の試験公開を経て、今回の一般公開となった。
日本動画協会によれば、日本のアニメに関する世界最大規模のデータベースとのことだ。それでも全てのデータとはいかず、今後も継続的に調査していくことになりそうだ。
データベースの特徴は、日本アニメの量の多さに比例したその膨大な情報量と言えるだろう。今回登録した作品タイトルは1万4710にも及び。さらにエピソード数では17万5755にも及ぶ。エピソードの数は日本のテレビアニメーションシリーズの量の反映でもある。ちなみに劇場映画は2800本、テレビシリーズは6673本、OVA(オリジナルビデオアニメ)も4000本を超える。
また今回公開した資料からは、近年の制作本数の急増ぶりも窺える。2010年代の10年間だけでタイトル数は5296作品。日本のアニメーション史全体の1/3以上が直近の10年間だけで制作されたことになる。
日本のアニメ総合データベース「アニメ大全」
https://animedb.jp