コンテンツ配信・通信事業のUSEN-NEXT HOLDINGSの業績が引き続き伸長している。2022年4月7日に発表された2022年8月期第2四半期までの連結売上高は1140億1600万円と前年比同期の12.7%増と伸び率で前年の6.2%増を上回った。
営業利益は88億4900万円(10.3%増)、経常利益は84億3200万円(10.5%増)、当期純利益は44億円(0.8%増)とこちらも堅調だ。広告販促費は第2四半期までに52億円を投じた。売上げを牽引するのは前年ですでに、最大事業部門となったコンテンツ配信事業である。今期も売上高は348億800万円と前年同期比は全体を上回る20.8%増。ただし営業利益はコンテンツ取得費用、広告販促費が増加しているため0.3%減の32億円。
現在は契約者数の拡大で、競争の激しい映像配信サービスなどで勝ち残りを目指す段階と判断しているようだ。
差別化戦略で力をいれているのが、スポーツや音楽などのライブ配信だ。期中に格闘技大会「BELLATOR(ベラトール)」を見放題ライブ配信に加えた。またU-NEXTでは、テキストコンテンツも重視しており、68万冊以上のマンガや書籍をカバーする。
こうした戦略は課金ユーザーの獲得につながっている。第2四半期末現在の課金ユーザー数は月額ポイントサービスを含めて258万7000人、1年間で40万8000人の増加となった。また国内の定額課金動画配信サービス(SVOD)ではシェア11.5%で第3位、国内資本では最も高いとしている。
また同社のユーザーの傾向として、2020年以降ユーザー一人当たりの視聴時間が伸びていること、テレビでの利用者が増えていることを報告している。