日本動画協会は、昨年11月に刊行された「アニメ産業レポート2021」のサマリーの英語版を刊行した。2022年3月26日から協会の公式サイトにて無料配布を開始した。
「アニメ産業レポート」は日本アニメの産業概要を示すレポートとして、毎年刊行されている。2020年のアニメ産業全体、そして映画、テレビ、ビデオ、配信、音楽、商品化、遊興、ライブエンタテイメントなど分野別の統計数字を示している。また2020年~21年の分析、概要なども行っている。
2021年版では11年ぶりにアニメ産業が前年比でマイナスになったこと、また史上初めて海外市場が国内市場を上回ったことが話題になった。また2年目に入った新型コロナ感染症の影響にも触れている。
本レポートは有料での販売であるが、主要な統計や概要をまとめたサマリー版が無料で配布されている。サマリーではあるが、全8ページ、20点以上のグラフや表などを含み、国内のアニメ産業動向を知るには充実の内容になっている。「アニメ産業レポート2021」サマリー日本語版は、2021年12月より日本動画協会の公式サイトにて配布されている。
今回、配布を開始した英語版は、この日本語版サマリーを全編翻訳したものになる。図表も全て英語訳と共に掲載されている。アニメーション産業の統計数字は国内外とも、それほど多くない。近年は世界的に日本アニメビジネスへの関心も高まっていることから、様々なシーンで活用されそうだ。
“Anime Industry Report 2021 Summary”
https://aja.gr.jp/date/2021/12