米国の映画配給会社GKIDSは、新海誠が監督し2002年から2011年に発表した4作品『ほしのこえ』、『雲のむこう、約束の場所』、『秒速5センチメートル』、『星を追う子ども』の北米配給権を獲得した。2022年中に日本語と英語吹替えの双方で、北米の映像プラットフォームでの配信を開始する。
『ほしのこえ』は25分の短編ではあるが、ほぼ全編を独力で制作したことも話題になった新海監督の出世作だ。『雲のむこう、約束の場所』は2004年、『秒速5センチメートル』は2007年、『星を追う子ども』は2011年に公開された。全作品をコミックス・ウェーブが制作している。
GKIDSはすでに新海監督の直近の公開映画『天気の子』の北米配給権も獲得しており、今回「shinkaicollection.com」のサイトページもオープンしている。今後は、新海誠ブランドをトータルに打ち出していく。
GKIDSは米国の中堅映画配給会社で、アニメーションとキッズ向け作品を得意としている。近年は観客のニーズの高さから、特に日本のアニメーション作品に力をいれている。
なかでもスタジオジブリの全作品を配給していることで、北米と日本のアニメ業界に対しても存在感が大きい。直近では『竜とそばかすの姫』、『鹿の王』、『漁港の肉子ちゃん』といった話題作を取り扱う。
また過去作品の掘り起しにも熱心だ、『未来少年コナン』や『ルパン三世 カリオストの城』も含めた宮崎駿、湯浅政明の主要作品を並べるなど、作家にフォーカスした視点も持つ。今回の新海誠についても、そうした意図がありそうだ。
GKIDS https://gkids.com/