中東・北アフリカで有数のメディア企業体であるサウジアラビアのサウジ・リサーチ&メディアグループ(SRMG)が、2021年10月4日に講談社とコンテンツライセンス契約を締結した。アラビア語圏での講談社作品の独占的な翻訳権を得て、アラビア語版の翻訳マンガ出版の拡大を目指す。
SRMGは小学館、集英社、KADOKAWAとも既にパートナーシップを結んでいる。アラビア語圏の日本マンガビジネスで圧倒的な立場を築くことになる。
SRMGは、現在、マンガ雑誌「マンガ・アラビア」の刊行プロジェクトを進めている。まずは子どもたちを対象にした「マンガ・アラビア・キッズ」を創刊した。デジタル版と月刊誌の双方を無料で提供し、創刊号はサウジアラビア国内の小中学校で配布された。
さらに今後は16歳以上の読者を対象とするマンガ雑誌の創刊も予定している。日本の翻訳マンガもここで活躍しそうだ。