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米国実写映画「ガンダム」はNetflixで、監督にジョーダン・ヴォート=ロバーツ起用
- 2021/4/14
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「機動戦士ガンダム」シリーズの実写映画企画が大きな展開を見せた。2021年4月12日、アニメ会社のサンライズとNetflixは、実写映画「ガンダム」をNetflix向けに製作すると発表した。
リリース時期は未発表、映画のストーリーなどは現時点では明かせないとしている。一方で歴代シリーズにて描かれてきた人間ドラマを踏襲するとしている。リメイクでなく、オリジナルストーリーの可能性もありそうだ。
また監督にジョーダン・ヴォート=ロバーツを起用することも決定した。ジョーダン・ヴォート=ロバーツは1984年生まれ38歳、若手だがエンタテイメント大作の『キングコング: 髑髏島の巨神』(1987)で一躍名を上げた。注目の監督に大型映画の未来を託す。脚本はマーベルやDCのコミックスで活躍してきたブライアン・K・ヴォーン、エグゼクティブプロデューサーは映画会社レジェンダリー・ピクチャーズのケール・ボイターが務める。
『機動戦士ガンダム』の実写版映画プロジェクトは、2018年7月に米国・ロサンゼルスで開催された大型イベントAnime Expo2018で発表され、世を驚かせた。ガンダムシリーズで知られる老舗のアニメ会社サンライズと『パシフィック・リム』や『ダークナイト』などの数々のヒット作を製作したレジェンダリー・ピクチャーズとの共同プロジェクトという大きな取り組みだ。その後、3年近く続報がなかったが、今回はNetflixが配給となるサプライズで大きく動き出す。
Netflixは映像配信プラットフォームの世界的な大手。配信ビジネスの急成長と共に、米国の映画業界に影響力をますます強めている。ドラマシリーズを得意とするNetflixだが、ここ数年は長編映画製作も積極的だ。その作品はアカデミー賞をはじめ各アワードにノミネート、受賞もあり評価もうなぎ上りだ。今回の「ガンダム」も長編映画での製作を掲げている。
またNetflixはは日本アニメの積極的な投資で知られている。さらに日本の実写ドラマ製作にも大きく乗り出そうとうしている。今回もNetflixが日本アニメの大型コンテンツにアプローチすることになるが、実写版「ガンダム」では日本での制作ではなく、米国での映画化となる。
サンライズとNetflixは、これまでも実写ドラマ版『カウボーイビバップ』でもパートナー関係にある。Netflixを通じて自社コンテンツのグローバル展開に積極的だ。
映画はNetflixが全世界に向けてリリースする。Netflixが配信サービスを提供していない中国は、レジェンダリーが配給を担当する。今年42周年を迎えたガンダムは、ますます海外に広がりそうだ。