エンタテイメント大手のバンダイナムコホールディングスは2021年2月8日に組織の大型再編を発表、合わせて代表取締役社長の交代を発表した。4月1日付で現取締役副社長の川口勝氏が代表取締役社長に昇格、現代表取締役社長の田口三昭氏は、取締役会長に異動する。
田口三昭氏2015年6月より5年近く代表取締役を務め、その間、積極的な海外戦略、IP戦略で売上と利益の成長を実現した。
川口氏は大学卒業後バンダイに入社、2006年に取締役、その後はホビー事業、トイ事業を担当する。2015年からはバンダイ代表取締役社長を務め、2016年にバンダイナムコホールディングスの取締役に就いている。今回のホールディングスの代表取締役社長就任に伴い、バンダイでは取締役会長に異動する。
この時期にグループの顔が替わるのは、2021年4月より次期中期計画に向けて、組織体制を大きく再編することがある。新たな取締役体制で次期中期計画の策定と準備や基盤整備をする。
組織再編の目玉は、4月から実施するこれまで5つあったユニットの3つへの集約である。玩具分野の「トイホビー」とゲーム分野の「ネットワークエンターテインメント」は統合され「エンターテインメント」となる。バンダイナムコエンターテインメントがデジタル事業、バンダイがトイホビー事業をまとめ、両社が連携してユニット全体を統括する。
アニメ製作や音楽分野の「映像音楽プロデュース」とアニメ制作・ライセンス分野の「IPクリエイション」は「IPプロデュース」に統合される。事業統括会社はバンダイナムコアーツとサンライズの2社で、それぞれ映像音楽事業とクリエイション事業を担当する。
バンダイナムコアミューズメントが事業統括する「リアルエンターテインメント」は「アミューズメント」に名称が変更される。