スタジオジブリが制作、宮崎吾朗が監督する長編アニメ『アーヤと魔女』の北米展開が早くも2月から始まる。米国の映画配給会社GKIDSは、2020年2月3日に公開すると発表した。上映は英語吹替え版と英語字幕版の両バージョンが用意される。
また公開3日後の2月5日からは、大手配信プラットフォームのHBO Maxにも登場する予定だ。HBO Maxは、北米でスタジオジブリ作品の独占配信をしている。最新作の『アーヤと魔女』もこれに加わることになる。
『アーヤと魔女』は2016年の『思い出のマーニー』以来、国内で制作された4年振りのスタジオジブリ長編作品となる。『ゲド戦記』、『コクリコ坂から』の宮崎吾朗が監督、スタジオジブリ初のフルCG長編アニメも話題となった。
作品は『ハウルの動く城』でもお馴染みの英国のファンタジー作家・ダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説を原作にしている。意地悪な魔女ベラ・ヤーガに引き取られた孤児院で育つの少女アーヤを主人公にファンタジックな話が繰り広げられる。
劇場サイズの長編作品でありながら、国内では2020年12月30日にNHK総合の放送で初リリースされたのも注目された。
一方で海外では映画作品として売り出されている。20年夏にはカンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション2020の1本に選ばれている。海外配給もGKIDSを含めて映画配給会社が中心だ。
しかし現在北米では新型コロナ感染症の拡大が収まらず、映画業界全体で劇場興行が縮小している。そこで『アーヤと魔女』も、広く普及し始めている劇場興行と配信の同時展開を選ぶことになったようだ。
『アーヤと魔女』
https://www6.nhk.or.jp/anime/program/detail.html?i=earwig