米国玩具大手ハズブロ「HASCON」開催 2017年秋に3日間の独自コンベンション

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サンディエゴ・コミコンやニューヨーク・コミコンなど、北米ではポップカルチャーをテーマにしたコンベンションイベントが近年、大盛況となっている。伝統的なイベントが急成長する一方で、新しいイベントを立ち上げる動きも相次いでいる。
米国の巨大玩具メーカーのハズブロが、2017年にここに加わる。ハズブロは「HASCON」と名付けた大型イベントの立ち上げを発表した。会期は2017年9月8日から10日まで、米国東海岸の北、ロードアイランド州プロビデンスのロードアイランドコンベンションセンターと隣接するダンキンドーナッツセンターを会場とする。ハズブロがこうした大型コンベンションを主催するのは初だが、スタートから3日間開催と野心的だ。

ハズブロは1923年に創業、90年以上の歴史を持つ玩具企業。過去10年あまりで急成長し、そのビジネスは玩具に留まらず、キャラクターマネジメントや映像制作など幅広いエンタテインメント及ぶ。年間の売上高は4000億円を超えるマテルと並ぶ米国の2大玩具メーカーである。
歴史が長いだけに有力ブランドも数多い。「マイリトルポニー」、「トランスフォーマー」、「モノポリー」、「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」、「マジック・ザ・ギャザリング」、「G.I.ジョー」など、よく知られた名前が多数並ぶ。HASCONではこうしたブランドを積極的に活用し、ファンとの交流を広げる。

期間中は、人気俳優やタレント、キャラクターが多数出演する予定だ。またパネルと呼ばれるトークセッションを多数設ける。さらに関連映画やテレビの最新情報やトレーラーのいち早い発表、限定商品の販売も行う。こうしたフォーマットは既にある大型コンベンションと同様だ。
しかし、通常のコンベンションは、ティーンより上の世代に向けた内容で構成されていることが多い。これに対してHASCONはポップカルチャーのファンと同時にファミリーイベントであること、全年齢向けであることを強く打ち出している。開催地としてロードアイランドが選ばれたのも、同州がハズブロの本社所在地であるだけでなく、ファミリー向けの行楽地として知られた場所であることも理由だろう。
ハズブロはこれまでも、サンディエゴ・コミコンやニューヨーク・コミコンの会場に巨大なスペースを持ち、自社商品やキャラクターをアピールしてきた。しかし、ハイティーンより高い世代の多いイベントでは自社のターゲットに十分アプローチできなかったとみられる。

一方、HASCON開催が、従来のコミコンイベントにどういった影響を与えるのかも注目である。ディズニーはすでにディズニーブランドの映画、テレビドラマ、アニメーションを一堂に集めたD23エキスポを開催し、重要な発表をそこに移している。コミコンの大型出展社であるルーカスフィルムにとっても、スターウォーズのオンリーイベント「スターウォーズセレブレーション」の重要性は増している。ハズブロは大型のコミコンイベントの主要な出展社だけに、これに続くのか気になるところだ。
いずれにしろマーケットの拡大と共に、より専門的なイベント、IP保有者イベントは、今後の新たなトレンドとなって行きそうだ。

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