音楽・映像大手のエイベックスは、11月7日に2020年3月期第2四半期の連結決算を明らかにした。アニメ・映像事業は堅調、またデジタル事業でのコスト削減効果はあったものの、音楽事業でのソフト販売伸び悩みやライブ公演減少が響き減収赤字転落と厳しい業績となった。企業買収や資本提携など事業拡張に積極的な投資を続けていることも利益面では影響を与えていそうだ。
第2四半期までの連結売上高は611億8900万円で前年同期比26.3%減。また営業損失が6億8800万円、経常損失は11億8700万円、当期純損失は17億6200万円といずれも赤字に転じている。
エイベックス・ピクチャーズが中心となるアニメ・映像事業は堅調だった。売上高は66億7600万円(11.3%増)、営業利益は8000万円(黒字転換)である。
事業部門を牽引したのはDVD/Blu-rayの売上げの好調だ。期間中の売上高は23億4100万円で前年同期比30.8%となった。ただし売上げ枚数は21万5000枚と前年同期より3万2000枚の減少である。商品単価が5537円から7042円と大きく伸びた結果だ。売上枚数の減少を、高価格商品でカバーした。
非パッケージ部門の売上高は43億4000万円(3.2%増)。映画製作・配給やライブイベント、商品化、ライセンス販売などが含まれる。
第2四半期の主要タイトルは、劇場版『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』、映像パッケージでは『ゾンビランドサガ』、『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』、『ゾンビランドサガLIVE〜フランシュシュみんなでおらぼう!〜』などである。
第3四半期以降は、『えいがのおそ松さん』、「ゾンビランドサガ フランシュシュ The Best」などに期待がかかる。