Animation is Film映画祭 「天気の子」など日本から3作品がコンペティション

アワード/コンテスト

 米国で本格的な長編アニメーションの映画祭を確立するとして2017年にスタートしたAnimation is Film映画祭(Animation is Film Festival)が、今年も10月18日から20日までロサンゼルスで開催される。
 その豪華なラインナップがこのほど発表された。世界各国から集まった11本ものオフィシャルコンペティションの中に、日本からも3作品が名前を挙げられた。新海誠監督の『天気の子』、渡辺歩監督の『海獣の子供』、湯浅政明監督の『きみと、波にのれたら』である。他の作品と共にグランプリを競うことになる。またアワードの対象とはならない特別上映でも、『CENCOROLL CONNECT -センコロール コネクト-』(宇木敦哉監督)の名前があがった
 なかでも『天気の子』はオープニング作品と、とりわけ重要な扱いとなっている。『天気の子』が海外映画祭のコンペティションに本格的にエントリーするのは今回が初だ。上映にあたっては、日本から新海誠監督と川村元気プロデューサーが訪れて観客に挨拶もする。映画祭ゲストでは『海獣の子供』でも、渡辺歩監督が訪米する。

 世界にはアヌシー(フランス)、オタワ(カナダ)、広島(日本)、ザクレブ(クロアチア)といった歴史のあるアニメーション映画祭が数多い。ところが米国では、アニメーションに特化した総合映画祭が長らくなかった。
 そこでアニメーション映画配給やニューヨーク国際子供映画祭で運営経験を持つGKIDSと、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭、映画メディアのヴァラエティが協力して誕生したのが、Animation is Filmである。厳選された作品で初回から質が高く、たちまち注目のアニメーション映画祭となっている。2017年には『ブレッドウィナー』(ノア・トゥオメイ監督)、2018年は『Funan』(ドゥニ・ドゥ監督)が、いずれもグランプリと観客賞をダブル受賞している。

 2019年は、日本の3作品にも大きな期待がかかる。審査員の顔触れを見るとハリウッドの製作会社関係者や映画メディア関係者が多く、ストーリーテーリングが他の映画祭以上に好まれそうなのも理由だ。
 しかし傑作ばかり集まったことから、賞レースは激戦だ。カンヌ監督週間とアヌシーでグランプリに輝いた『I Lost My Body』がまず日本勢の前に立ちはだかる。『天気の子』のオープンニングに対して、こちらはクロージング作品。香港のヨン・ファン監督の『No. 7 Cherry Lane』はベネチア国際映画祭で最優秀脚本賞を獲ったばかり。1967年の香港暴動を題材にしている。
 
 中国からも面白い作品が並ぶ。アヌシーでもコンペティションに登場した『白蛇:縁起』がここでもオフィシャルコンペに入ってきた。さらに本国で興行収入730億円を叩き出した『哪吒之魔童降世』が特別上映される。
 Netflix初の長編オリジナルアニメーション『Klaus』、ディズニーの話題作『アナと雪の女王2』は、スペシャルイベントで登場する。3日間ではあるが、かなり充実した内容になりそうだ。

Animation is Film映画祭(Animation is Film Festival)
https://animationisfilm.com/

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